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今季惨敗のレイカーズにOBのマジックが提言。ウエストブルックのトレード案には「何を見返りに得るんだ?」と慎重姿勢<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.05.27

球団OBのマジック(左)がウエストブルック(右)を含めた今オフのレイカーズの再建案について語った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのラッセル・ウエストブルックは、2021-22シーズンのNBAで最も批判を浴びた選手の1人だったかもしれない。レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスらを擁する"スーパーチーム"の一員となったがフィットできず、プレーオフを逃した今季の戦犯に挙げられた。

 来シーズンの契約がプレーヤーオプション(選手自身がFAになれる権利を持つ)となっており、シーズン終了後にトレードの噂が過熱しているが、球団のレジェンドであるマジック・ジョンソンはトレードの効果を疑問視している。

 ウエストブルックはシーズンMVP1回、得点王2回、アシスト王3回、歴代最多のトリプルダブル194回、NBA75周年記念チーム選出など、現役トップクラスの攻撃的ガードとして名を馳せてきた。
 
 今季開幕前にワシントン・ウィザーズからトレードでレイカーズに加入。レブロン、デイビスと並ぶ軸として期待されたが、自己ワースト3位の平均18.5点、7.4リバウンド、7.1アシストの低調な成績に終わった。33勝49敗のカンファレンス11位に終わった原因はウエストブルックだけにあるわけではないとはいえ、ショットセレクションの悪さやミスの多さ、高額年俸(4420万ドル/約56億円)も相まって、真っ先に槍玉にあげられる結果となった。

 シーズン後にフランク・ボーゲルHCが解任され、新体制で来季に臨むことになるレイカーズ。現役時代にチーム一筋13年で5度の優勝をもたらし、HC、副社長、社長も経験しているレジェンドのマジックが、米メディア『The Athletic』の独占インタビューで「レイカーズ次期HCの理想のタイプ」について答えた。

「(マイアミ・ヒートの)エリック・スポールストラ以外、"ファイナル4"(東西カンファレンス決勝)に残っているほかのヘッドコーチ(イーメイ・ユドカHC/ボストン・セルティックス、スティーブ・カーHC/ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ジェイソン・キッドHC/ダラス・マーベリックス)は元プレーヤーだ。絶対にそうである必要はないが、今はそれがトレンドなんだ。そうしないのなら、責任をきちんと負える人材がいいね」
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