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「僕の大好きな選手だった」ピッペン息子が“コビー愛”を語る「ポンプフェイクは彼からもらった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.06.09

ピッペンJr.は185センチ・77キロの司令塔。今季はヴァンダービルト大で平均20.4点、4.5アシストを記録した。(C)Getty Images

 今年のNBAドラフトは6月23日にブルックリンで開催される。今季プレーオフ進出を逃したロサンゼルス・レイカーズは指名権を保持していないが、過去にはアレックス・カルーソ(現シカゴ・ブルズ)、昨季はオースティン・リーブスをドラフト外から発掘した実績がある。

 チームは6月に入ってワークアウトを開催。そこには1990年代にシカゴ・ブルズでマイケル・ジョーダンの相棒を務め、2度の3連覇に貢献したスコッティ・ピッペンの息子、ピッペンJr.も参加していた。

 ピッペンJr.は父がポートランド・トレイルブレイザーズに在籍していた2000年11月に誕生。高校生の時にフロリダのパインクレスト・スクールからロサンゼルスのシエラ・キャニオン高に転校し、大学はヴァンダービルト大へ。

 身長185センチ、体重77キロのポイントガードは、大学3年間で平均17.5点、3.1リバウンド、4.3アシストをマーク。2、3年時には平均20点以上をあげ、所属カンファレンスの1stチームに選出された。

 レイカーズとのワークアウト後、ピッペンJr.は自身のお気に入りプレーヤーとドラフトについて語った。

「高校最後の2年間はロサンゼルスに引っ越したんだ。そしてLAは僕にとって新しい故郷になった。コビー・ブライアントは僕の大好きな選手だった。ここにドラフトされるのは現実離れした感覚さ。だからこの場所でワークアウトできるのは良いことだと思う」
 
 ピッペンJr.は自身のヒーローがレイカーズのOBコビーであり、プレーする上でも彼の動きを参考にしているという。
 
「みんな僕がポンプフェイクをよく使うと言っているけど、あれは彼からもらったんだ。ポンプフェイクでファウルを誘発することができるからね。僕は彼のジャージーを着て育った。コビーの大ファンだったんだ」

 父はNBAで17年間プレーし、2010年には殿堂入りしているスタープレーヤー。それだけに周囲のプレッシャーも大きいが、ピッペンJr.は父が選手だったゆえの利点も挙げている。

「アリーナに入る時、その名前や観客席にショックを受けたりすることはないんだ。子どもの頃、ブルズの施設でMJ(マイケル・ジョーダン)や父、(デニス)ロッドマンを見ていた。彼らのジャージーはそこにぶら下がっているんだ。ゼネラルマネージャーやスタッフが座って見ているというのは、プレッシャーになると思う。その点で、自分にはアドバンテージがあると思うし、父から得たフィードバックがある。それが役立っていると思うよ」
 
 今年5月にはレブロン・ジェームズの友人であるリッチ・ポールが設立したスポーツエージェンシーのクラッチ・スポーツと契約を結んだピッペンJr.。21歳のガードは偉大な父と同じNBAの舞台で輝くことができるか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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