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「チャンピオンシップを勝ち取るシステムを構築した」イグダーラが4度優勝のウォリアーズ“黄金トリオ”を絶賛! <DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.19

イグダーラ(左)ウォリアーズを4度の優勝に導いたカリー、トンプソン、グリーンを称賛した。(C)Getty Images

 現地時間6月16日、ゴールデンステイト・ウォリアーズはNBAファイナル第6戦でボストン・セルティックスに103-90で勝利。これによりウォリアーズは、2018年以来4年ぶりの王座に就いた。

 15年から22年までの8年間でNBAファイナルへ6度も勝ち進んだチームは、そのうち4度チャンピオンシップを獲得。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラはそのすべての優勝を経験したことになる。

 19年までは主にシックスマン、今季は選手としてプレーしつつ、コート内外でアシスタントコーチ役も務めたイグダーラは、結成10シーズン目を迎えた黄金トリオ(カリー、トンプソン、グリーン)についてこのように称えていた。

「8年間におけるこのチームの構造、そしてあの3人は長い間このリーグをヘッドロックして抱え込んでいるね。歴史的に見ても、彼らと同じことをやってきたチームはそう多くない。手で数えられるくらいしかないだろう」

 在籍13シーズン目のカリー、11シーズン目のトンプソン、10シーズン目のグリーンは、トンプソンがケガのため昨季までの2シーズンを全休したとはいえ、ドラフト指名されたウォリアーズ一筋でプレー。彼らはオールスターとオールNBAチームに複数回選ばれ、今回4度目の優勝を勝ち取った。
 
 チームの黄金期を担ってきた3人について、イグダーラは次のように太鼓判を押す。

「ステフ、クレイ、ドレイモンド。彼らがこのリーグで成し遂げてきたこと、それに(ウォリアーズで)基盤を作り上げてきたことは大いに称えるべき。これからの100年間で、ベストな選手たちやチーム、基盤について語るにあたって、彼らはチャンピオンシップを勝ち取るというシステムを構築したようなものさ」

 もちろん、ウォリアーズがこの3選手だけで今季リーグを制することができたわけではない。それでも経験豊富な彼らがいたからこそ長いシーズンを戦い抜き、頂点へ返り咲くことができた。

 マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンのシカゴ・ブルズ(96~98優勝)、ポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンのボストン・セルティックス(08優勝)、レブロン・ジェームズ、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュのマイアミ・ヒート(12、13優勝)など、これまでNBAでは様々なビッグ3が生まれ、歴史に名を残してきた。

 ウォリアーズをリーグ屈指のエリート球団に押し上げ、4度の栄冠をもたらしたこの"黄金トリオ"も間違いなく後世に語り継がれていくはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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