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「昔は好きに食べ、試合前でも酒を飲んだ」“無敵”だったトンプソンが大ケガ後の意識の変化を語る「健康な生活が最優先になった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.07.04

故障する前は“無敵”だったトンプソンだが、2度の全休期間中に意識が変化したという。(C)Getty Images

 2021-22シーズン、自身4度目のチャンピオンリングを勝ち取ったゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソン。度重なる故障による2度のシーズン全休を乗り越えて優勝を掴み取ったわけだが、大ケガをする前と後で、バスケに対する心構えが変わったという。

 ウォリアーズの盟友アンドレ・イグダーラと、エバン・ターナー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)が共同ホストを務めるポッドキャスト番組『Point Forward』に出演したトンプソンは、故障前の私生活についてこう語った。

「正直に言うと、ケガする前は食べたいものを食べたり、試合前にワインやビールを飲んだり、何でもしていたよ。時には夜遅くまで出かけていることもあった。遅い時間に夕食を摂っても、(次の日には)回復して元気になっていたんだ。当時は20代半ばで、言い方は悪いけど無敵みたいな感じがしていたのさ」
 
 しかし左ヒザの前十字靭帯断裂、右アキレス腱の断裂と2度の大ケガを経験したことで、それまでは避けていたことにも取り組むようになったという。

「ヨガはあまり好きじゃなかったけど、柔軟性を高めるために始めた。水風呂に入ったり、栄養を摂ったり、できるだけ健康的な生活を送ることが一番大事になってきたんだ。

 そして『Sports Center』や『NBA TV』で、他の選手のプレーや自分の昔のハイライトを観た。そのシーズンはプレーできないとわかっていても、毎日欠かさずね。だからバスケットボールへの愛情が揺らぐことはなかったし、そのおかげで小さな出来事にも感謝するようになったんだ」

 現在トンプソンは32歳。NBA選手としては衰えが始まる年齢だが、こういった規則正しい生活をしているなら、選手寿命は長引きそうだ。

 故障していた期間に「どれだけこの仕事が好きかを学んだ」と話したトンプソン。選手として脂の乗り切った時期に2年も全休したのは確かに痛かった。しかし今後のキャリアを考える上で、ただ健康なままプレーしていては気づけなかったことに気づけただけでも、2シーズンのブランクは非常に意味のあるものだった――むしろ必要とさえ言える時間だったのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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【動画】トンプソンの故障前のハイライト!