現地時間7月12日、ボストン・セルティックスのバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のブラッド・スティーブンスが、メディア向けに新加入選手たちの入団会見を行なった。
昨季セルティックスはプレーオフでイースタン・カンファレンスを勝ち上がり、2010年以来初のNBAファイナル進出。ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に一時は2勝1敗とリードするも、第4戦から3連敗を喫して王座獲得を逃していた。
するとチームは今オフにダニエル・タイス、アーロン・ネスミス、ニック・スタウスカス、マリーク・フィッツ、ジュワン・モーガンと2023年のドラフト1巡目指名権を手放し、インディアナ・ペイサーズからマルコム・ブログドンを獲得。
球団史上18度目のNBAチャンピオンまであと2勝に迫った強豪は、昨プレーオフのローテーションメンバーの8人を放出することなく、17年の新人王をロースターへ加えたのだ。
ブログドンはキャリア最初の3シーズンをミルウォーキー・バックスでプレーし、直近3シーズンはペイサーズでエースを務めた。冷静沈着なプレーで"ザ・プレジデント(大統領)"の愛称を持つコンボガードは、昨季はケガで36試合の出場に終わったが、平均19.1点、5.1リバウンド、5.9アシストを残しており、バックス時代の19年にはカンファレンス・ファイナルも経験している。
「個人的に、僕はいま全盛期にある。29歳だからね。キャリア最初の3シーズン、僕はミルウォーキーにいた時にハイレベルなステージで勝利を重ねることを経験してきた。インディアナでは堅実なシーズンを送った。ここ2シーズンは荒れたものだったけどね」
これまでのキャリアをそう振り返ったブログドンは、新天地で再び覇権争いへ参戦できる喜びをこう表現していた。
「これは僕が待ち望んでいたことなんだ。このレベルにまた身を置くことができるんだから。このチームの皆と共に競い合って、チャンピオンシップを勝ち取りたい。彼らは皆、勝利のためなら自らを犠牲にすることができるんだ」
セルティックスにはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンというオールスター選出経験のある実力者がウィングにおり、オフェンスの中心を担っている。
来季のブログドンは彼らを生かしつつ、マーカス・スマートやデリック・ホワイト、ペイトン・プリチャードと共にプレータイムをシェアしていく。
「僕はこのチームへ自分の持つスキルセット、プレーメーキング能力、ブラウンとテイタムがボールを保持している時にオフボールでもプレーできる能力を加えたい。あとはゲームを読む能力、締めくくる能力、ディシジョンメーキングとディフェンス力だね。1番(ポイントカード)から4番(パワーフォワード)まで守れる強みを持ち込みたい」
セルティックスのメインハンドラーはテイタムとブラウン。スマートがコントロールしたり、アル・ホーフォードがハンドオフあるいはドライブで展開するのだが、そこにブログドンがコンダクター役として加わることで、チームへ落ち着きをもたらすことが期待できる。
ウォリアーズとの頂上決戦ではオフェンス面で苦戦してきただけに、セルティックスにとってブログドン獲得は最高の補強になったと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
昨季セルティックスはプレーオフでイースタン・カンファレンスを勝ち上がり、2010年以来初のNBAファイナル進出。ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に一時は2勝1敗とリードするも、第4戦から3連敗を喫して王座獲得を逃していた。
するとチームは今オフにダニエル・タイス、アーロン・ネスミス、ニック・スタウスカス、マリーク・フィッツ、ジュワン・モーガンと2023年のドラフト1巡目指名権を手放し、インディアナ・ペイサーズからマルコム・ブログドンを獲得。
球団史上18度目のNBAチャンピオンまであと2勝に迫った強豪は、昨プレーオフのローテーションメンバーの8人を放出することなく、17年の新人王をロースターへ加えたのだ。
ブログドンはキャリア最初の3シーズンをミルウォーキー・バックスでプレーし、直近3シーズンはペイサーズでエースを務めた。冷静沈着なプレーで"ザ・プレジデント(大統領)"の愛称を持つコンボガードは、昨季はケガで36試合の出場に終わったが、平均19.1点、5.1リバウンド、5.9アシストを残しており、バックス時代の19年にはカンファレンス・ファイナルも経験している。
「個人的に、僕はいま全盛期にある。29歳だからね。キャリア最初の3シーズン、僕はミルウォーキーにいた時にハイレベルなステージで勝利を重ねることを経験してきた。インディアナでは堅実なシーズンを送った。ここ2シーズンは荒れたものだったけどね」
これまでのキャリアをそう振り返ったブログドンは、新天地で再び覇権争いへ参戦できる喜びをこう表現していた。
「これは僕が待ち望んでいたことなんだ。このレベルにまた身を置くことができるんだから。このチームの皆と共に競い合って、チャンピオンシップを勝ち取りたい。彼らは皆、勝利のためなら自らを犠牲にすることができるんだ」
セルティックスにはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンというオールスター選出経験のある実力者がウィングにおり、オフェンスの中心を担っている。
来季のブログドンは彼らを生かしつつ、マーカス・スマートやデリック・ホワイト、ペイトン・プリチャードと共にプレータイムをシェアしていく。
「僕はこのチームへ自分の持つスキルセット、プレーメーキング能力、ブラウンとテイタムがボールを保持している時にオフボールでもプレーできる能力を加えたい。あとはゲームを読む能力、締めくくる能力、ディシジョンメーキングとディフェンス力だね。1番(ポイントカード)から4番(パワーフォワード)まで守れる強みを持ち込みたい」
セルティックスのメインハンドラーはテイタムとブラウン。スマートがコントロールしたり、アル・ホーフォードがハンドオフあるいはドライブで展開するのだが、そこにブログドンがコンダクター役として加わることで、チームへ落ち着きをもたらすことが期待できる。
ウォリアーズとの頂上決戦ではオフェンス面で苦戦してきただけに、セルティックスにとってブログドン獲得は最高の補強になったと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
関連記事
- ジャズが守護神ゴベアに続いてエースのミッチェルも放出か?移籍先候補は故郷球団のニックス<DUNKSHOOT>
- マッカラム、バトラーの現役スターもランク。若手選手の“登竜門”サマーリーグの平均得点TOP20!【11~20位】<DUNKSHOOT>
- ジョーダンは「誰とも打ち解けていない」。名コメンテーターが見解「アイザイアと話し合うなんて地獄でもあり得ない」<DUNKSHOOT>
- 「アジアカップ頑張ってきます」“ホーバス・ジャパン”デビューの渡邊雄太が意気込み<DUNKSHOOT>
- 「タフなゲームだ」名手ピッペンが現役時代と現代のNBAを比較「今はショットを決め切る能力が必要」<DUNKSHOOT>