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NBA

名手バードのファンだったガリナーリがセルティックス加入の経緯を語る「僕にとって簡単な選択だった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.13

バードのファンだというガリナーリにとって、セルティックスとの契約は「簡単な選択だった」という。(C)Getty Images

バードのファンだというガリナーリにとって、セルティックスとの契約は「簡単な選択だった」という。(C)Getty Images

 昨季NBAファイナルまで勝ち進んだボストン・セルティックスが着実に戦力を強化している。

 チームは今オフにトレードでコンボガードのマルコム・ブログドンを獲得。さらにアトランタ・ホークスからサンアントニオ・スパーズへトレード後にウェイブ(放出)されたダニーロ・ガリナーリとの契約にも成功した。

 ガリナーリはイタリア代表の主軸で、NBAキャリア13シーズンを誇るベテランフォワード。208cm・107kgのサイズを持つ33歳はシュート力に定評があり、キャリア平均15.6点、4.8リバウンド、1.9アシストに3ポイント成功率38.2%(平均2.0本成功)を誇る。

 セルティックスのレジェンドで、NBA史上有数のフォワードとして知られるラリー・バードのファンであり、08年のドラフト時にはその映像を毎日欠かさず観ていたと明かしたストレッチ4は、入団会見でセルティックス加入の経緯をこう話していた。

「セルティックスが候補に挙がった時、もうほとんど考えるまでもなかったね。あのチームが掲げているバナーや歴史の数々、セルティックスのすべてを思えば、僕にとっては簡単な選択だったよ」

 ガリナーリは昨季までの2シーズンをホークスでプレーし、2年連続のプレーオフ進出に貢献。レギュラーシーズン計117試合のうち先発は22試合のみで、平均24.7分、12.4点、4.4リバウンド、1.5アシストに3ポイント成功率39.2%(平均1.8本成功)を残している。
 
「キャリアもここまできたから、(先発からベンチスタートになることを)受け入れる決断をしたのさ。それは自分の中で適応しなきゃいけないことで、その役割におけるプロにならないといけない。何かをやり遂げるためなら、それをやっていくだけさ」

 アル・ホーフォードとロバート・ウィリアムズ三世、グラント・ウィリアムズにガリナーリが加わったことで、今季のセルティックスはベンチの得点力向上が期待できる。

 もちろん、シーズンはまだ始まっておらず、このメンバーが理想的にかみ合う保証はない。誰かがケガで長期離脱してしまうかもしれないため、セルティックスが今季もイーストを制するかどうかは誰にも分からない。

 ただ、今オフにセルティックスが08年以来の覇権奪回に向けて最高の補強をしたことは間違いない。ブログドン、ガリナーリの即戦力を加えたことで、どこまで強くなるか楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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