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「上っ面のように感じることがある」――元NBA選手の発言にカリーは余裕の対応「せこくてごめんね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.07

昨季4度目の優勝を勝ち取り、自身初のファイナルMVPに輝いたカリー。周囲の発言にも余裕の対応を見せた。(C)Getty Images

 現地時間7月30日にライブ配信されたポッドキャスト番組『Players Choice: We are not the same』に、昨季にフランス・リーグのASモナコでプレーしたマイク・ジェームズがゲスト出演した。

 2017-18シーズンにNBAのフェニックス・サンズとニューオリンズ・ペリカンズ、一昨季の途中には友人のケビン・デュラントが所属するブルックリン・ネッツでプレーしたポイントガードは、番組内で現役トップ5を選定。デュラント、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)の5人を挙げた。

 デュラントとレブロンは将来の殿堂入りが確実なスーパースター。エンビード、アデトクンボ、ドンチッチも現役トップクラスの実力者だ。その一方で、2シーズン連続でMVPに輝いたニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、昨季リーグを制したゴールデンステイト・ウォリアーズのエース、ステフィン・カリーの名は挙がらなかった。
 
「ヨキッチとステフは(自分の中で)5人のほんのちょっと下にいるだけ。でも間違いなくあの2人は凄い選手さ。ステフについてはあのプレースタイルが時折、上っ面だけのように感じることがある」

 ジェームズはそう語ったうえで、カリーを「彼は多くの場面で主要なボールハンドラーではない。ポイントガードとして、そのことが僕を悩ませた」と評していた。

 カリーは4度の優勝に2度のMVP、昨季は初のファイナルMVPにも輝いており、34歳ながらも依然としてリーグトップレベルの実力を誇る。ウォリアーズではドレイモンド・グリーンが司令塔役を務める機会が多く、カッティングやオフボールのスクリーンからオープンになったカリーへ的確なパスを捌き、得点を演出。カリーはドンチッチらリーグのトップPGとは一線を画す存在でもある。

 とはいえ、ウォリアーズはこの男のシュート力を最大限に生かす戦術を駆使してここ8年間で4度の優勝を達成。近年で最も成功を収めているフランチャイズだけに、カリーをボールハンドラーか否かで判断するのは賢明ではない。
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カリーは「これからも続けていくよ。だって僕はそれが大好きだからね」