現役でオールスター選出経験がある選手たちのうち、ひとつの球団で最も長くプレーしているのはゴールデンステイト・ウォリアーズ一筋13シーズンのステフィン・カリーだ。
2009年のドラフト1巡目全体7位でウォリアーズへ入団したガードは、キャリア序盤こそ足首などのケガに悩まされたものの、4年目の12-13シーズンから平均20点の大台を突破し、一気にスターダムへと躍り出た。
鮮やかかつ華やかなボールハンドリングから多彩なパスを繰り出し、持ち前のクイックリリースかつ正確無比なシュート力を駆使していとも簡単に点を積み重ねるカリーは瞬く間にNBAのスーパースターへ成長。
キャリア13シーズンで4度の優勝に2度のシーズンMVP、2度の得点王、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ8度選ばれ、昨季は新設されたウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そして自身初のファイナルMVPを手にした。
現地時間7月27日(日本時間28日)、カリーはMLBオークランド・アスレチックスとヒューストン・アストロズの始球式に登場。その際に自身のキャリアについてこう口にしていた。
「僕は13年目を終えたばかり。自分のキャリアすべてを1つのチームでプレーできていると言える。それにここ(ベイエリア)がどれほど特別なのかも言えるよ」
現在34歳のカリーは25-26シーズンまで契約が残っているが、すでに引退後のバスケットボール殿堂入りは確実。3ポイント成功数でプレーオフ(561本)、NBAファイナル(152本)、レギュラーシーズン(3117本)の3部門で歴代1位となっている。
そして今季で創設77シーズン目を迎えるウォリアーズにおいて、カリーは7度の優勝のうち4度を経験しているほか、レギュラーシーズンにおける出場試合数(826)、2万64得点、5388アシスト、1367スティールなど複数の部門で球団最多記録を保持している。
そんなカリーが今後のキャリアについて野球中継の合間にこう話していた。
「正直な話、僕はこれからも離れたくない。ここ(ベイエリア)を唯一無二のホームにしたいんだ。バスケットボール選手としての生活を終えた時のことを考えても、僕らには依然としてここにルーツが残るだろうね。僕らは今でもここで人目を引く存在だから、これからもここをホームと呼ぶことになるだろうね」
現役最高のフランチャイズプレーヤーと言っても過言ではないカリーは、リーグでもトップレベルの実力者であるだけでなく、世界的に見ても超人気のアスリート。アスリート長者番付でもトップ10の常連で、3ポイントの影響力を世界へ知らしめた“ゲームチェンジャー”(変革者)となった。
ウォリアーズでビッグ3を形成するクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが引退までウォリアーズでキャリアを全うできるかは分からないが、誰か1人を残すならそれは間違いなくカリーだろう。
今季のカリーは自身2度目の連覇も十分可能だけに、トップレベルのパフォーマンスを維持しつつ、是非ともコート上で笑顔を振りまきながらバスケットボールを楽しんでほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
2009年のドラフト1巡目全体7位でウォリアーズへ入団したガードは、キャリア序盤こそ足首などのケガに悩まされたものの、4年目の12-13シーズンから平均20点の大台を突破し、一気にスターダムへと躍り出た。
鮮やかかつ華やかなボールハンドリングから多彩なパスを繰り出し、持ち前のクイックリリースかつ正確無比なシュート力を駆使していとも簡単に点を積み重ねるカリーは瞬く間にNBAのスーパースターへ成長。
キャリア13シーズンで4度の優勝に2度のシーズンMVP、2度の得点王、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ8度選ばれ、昨季は新設されたウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVP、そして自身初のファイナルMVPを手にした。
現地時間7月27日(日本時間28日)、カリーはMLBオークランド・アスレチックスとヒューストン・アストロズの始球式に登場。その際に自身のキャリアについてこう口にしていた。
「僕は13年目を終えたばかり。自分のキャリアすべてを1つのチームでプレーできていると言える。それにここ(ベイエリア)がどれほど特別なのかも言えるよ」
現在34歳のカリーは25-26シーズンまで契約が残っているが、すでに引退後のバスケットボール殿堂入りは確実。3ポイント成功数でプレーオフ(561本)、NBAファイナル(152本)、レギュラーシーズン(3117本)の3部門で歴代1位となっている。
そして今季で創設77シーズン目を迎えるウォリアーズにおいて、カリーは7度の優勝のうち4度を経験しているほか、レギュラーシーズンにおける出場試合数(826)、2万64得点、5388アシスト、1367スティールなど複数の部門で球団最多記録を保持している。
そんなカリーが今後のキャリアについて野球中継の合間にこう話していた。
「正直な話、僕はこれからも離れたくない。ここ(ベイエリア)を唯一無二のホームにしたいんだ。バスケットボール選手としての生活を終えた時のことを考えても、僕らには依然としてここにルーツが残るだろうね。僕らは今でもここで人目を引く存在だから、これからもここをホームと呼ぶことになるだろうね」
現役最高のフランチャイズプレーヤーと言っても過言ではないカリーは、リーグでもトップレベルの実力者であるだけでなく、世界的に見ても超人気のアスリート。アスリート長者番付でもトップ10の常連で、3ポイントの影響力を世界へ知らしめた“ゲームチェンジャー”(変革者)となった。
ウォリアーズでビッグ3を形成するクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが引退までウォリアーズでキャリアを全うできるかは分からないが、誰か1人を残すならそれは間違いなくカリーだろう。
今季のカリーは自身2度目の連覇も十分可能だけに、トップレベルのパフォーマンスを維持しつつ、是非ともコート上で笑顔を振りまきながらバスケットボールを楽しんでほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)