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NBA

レブロンも絶賛する昨季新人王バーンズ。オールスター級への軌跡を歩む俊英の“手応えと課題”とは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.08.08

昨季新人王のバーンズ(右)について、レブロン(左)は彼が中学の時から「もの凄い選手になる」と予見していたという。(C)Getty Images

昨季新人王のバーンズ(右)について、レブロン(左)は彼が中学の時から「もの凄い選手になる」と予見していたという。(C)Getty Images

 NBAプレーヤーにとって、キャリアでたった一度しか受賞チャンスがないアウォード。それは、デビューした年にだけ選ばれる権利を持つルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)だ。

 そして2021-22シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、トロント・ラプターズのスコッティ・バーンズ。ラプターズ史上3人目の新人王だった。球団結成の初年度1995-96シーズンにポイントガードのデイモン・スタッダマイアーが、そして1999年に名スラムダンカーのヴィンス・カーターが、この映えある賞に選出されている。

 バーンズの昨季成績は平均15.3点、7.5リバウンド、3.5アシスト。3月のロサンゼルス・レイカーズ戦ではシーズンハイの31得点、17リバウンドをマークした。

 この時の対戦相手だった“キング”レブロン・ジェームズは「あのサイズと能力があれば、特別な選手になるだろうとは思っていた。だから(バーンズの活躍は)まったく驚きではない」とコメント。レブロンはバーンズがまだ中学1年の頃、初めて彼がプレーする姿を観た時、親しい仲間に思わず「彼はもの凄い選手になる」と漏らしたという秘話も明かしている。
 
 称えるのは“キング”だけではない。ラプターズはプレーオフ1回戦、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに4勝2敗で敗れたが、バーンズのパフォーマンスを観たマジック・ジョンソン(元レイカーズ)も「彼には間違いなく“ショータイム”の要素があるね」と称賛していた。

 ディフェンス力があるバーンズは、渡邊雄太ともたびたび良いコンビネーションを見せた。そういえば渡邊は、バーンズの写真がプリントされた“ルーキー・オブ・ザ・イヤー記念Tシャツ”を着て、試合後の会見に登壇したこともある。

 バーンズ自身も、1年目の自身のプレーには手応えを得ているようだ。ルーキーイヤーを振り返り、『SLAM』マガジンに次のように語っている。

「コート上で自分のいるべきスポットはどこか、自分はどこで得点できるのか、そして、フロアの両端でどのように自分の存在感を示せばいいのかがわかるようになった。それにどうやって仕掛けていけばいいか感触が掴めたから、これからはもっとゲームにインパクトを与えられるようになると思う。1年を通して賢くなったよ。コールだとかゲームにまつわる色々な細かいことについて、NBAがどんな風に機能しているのか理解できた」
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