ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、2019、20年に史上12人目となる2年連続シーズンMVPに輝き、21年には待望のリーグ優勝を果たすなど、NBAを代表するスーパースターだ。
まだ27歳と歴代トップクラスの選手になる伸びしろを秘めているが、元NBA選手のギルバート・アリナスはヤニスの課題を指摘している。
2013年のドラフト1巡目全体15位でバックスから指名されたヤニスは、キャリア当初は線が細く、ルーキーイヤーはベンチ起用だった。2年目の2014-15シーズンから先発の座を掴み、4年目には平均20点以上をクリア。17-18シーズンからは平均26点、10リバウンド以上を5年連続でマークし、攻守両面で現役トップクラスの力を発揮している。
2021年にはプロ8年目で念願のリーグ初優勝を果たし、名実ともにトップスター入りを果たしたヤニス。3ポイントをはじめ、ロングジャンパーの精度に課題はあるが、その分、ゴールへのアタックに関しては迫力、精度、バリーエションともに磨きがかかっており、元NBA選手でアナリストを務めるケンドリック・パーキンスは、「今のNBAで最も支配的な選手」と称えている。
そのなかで、アリナスは自身がホストを務める『Fubo Sports』の番組『No Chill』で、世間の高評価とは裏腹に、ヤニスは身体の強化法や選手としてよりレベルアップする方法を知らないと指摘。その理由にプレー時間を挙げた。
「彼はバスケットボールをプレーし、チャンピオンシップを勝ち獲った。クールだ! でも、どうすれば偉大な存在になれるのか、どうすればより良くなれるのか、自分の身体の鍛え方を本当の意味では理解していない。
NBAで戦い続けるには、少なくとも38分以上のプレーに耐えられないといけない。レブロンは昨季、37歳にして1試合平均37分以上(37.2分)コートに立っていた。アレン・アイバーソンに至っては平均43分だ」
プレー時間だけ見ると、27歳のアデトクンボは昨季、67試合の出場で平均プレー時間は32.9分。ただ、ジェイソン・キッド・ヘッドコーチ(HC)時代には平均で約36分間プレーしており、18年にマイク・ブーデンホルザーHC体制となって出場時間は減ったが、それは能力よりも戦略上の意味合いが強いだろう。
アリナスのやや強引な主張には批判も寄せられ、アリナスはインスタグラムで自身の見解を補足している。
「ヤニスは自分のゲームに新たなスキルを追加したかい? 3ポイント成功率は向上したかい? いや。 ミドルレンジの精度が上がったかい? いや。フリースローの確率が良くなったかい?
いや。確かにフィジカル面で強さを増し、フィニッシュ能力も向上して、フィールドゴール成功率はアップしている。ただ、今もかつての課題が今も残っている。プレーをブラッシュアップする方法を理解するために、もっとバスケットボールを学ぶ必要があると言ったんだ」
これから選手としての全盛期を迎えるヤニス。どこまで弱点のない、“真のオールラウンダー”に進化できるか、興味深いところだ。
構成●ダンクシュート編集部
まだ27歳と歴代トップクラスの選手になる伸びしろを秘めているが、元NBA選手のギルバート・アリナスはヤニスの課題を指摘している。
2013年のドラフト1巡目全体15位でバックスから指名されたヤニスは、キャリア当初は線が細く、ルーキーイヤーはベンチ起用だった。2年目の2014-15シーズンから先発の座を掴み、4年目には平均20点以上をクリア。17-18シーズンからは平均26点、10リバウンド以上を5年連続でマークし、攻守両面で現役トップクラスの力を発揮している。
2021年にはプロ8年目で念願のリーグ初優勝を果たし、名実ともにトップスター入りを果たしたヤニス。3ポイントをはじめ、ロングジャンパーの精度に課題はあるが、その分、ゴールへのアタックに関しては迫力、精度、バリーエションともに磨きがかかっており、元NBA選手でアナリストを務めるケンドリック・パーキンスは、「今のNBAで最も支配的な選手」と称えている。
そのなかで、アリナスは自身がホストを務める『Fubo Sports』の番組『No Chill』で、世間の高評価とは裏腹に、ヤニスは身体の強化法や選手としてよりレベルアップする方法を知らないと指摘。その理由にプレー時間を挙げた。
「彼はバスケットボールをプレーし、チャンピオンシップを勝ち獲った。クールだ! でも、どうすれば偉大な存在になれるのか、どうすればより良くなれるのか、自分の身体の鍛え方を本当の意味では理解していない。
NBAで戦い続けるには、少なくとも38分以上のプレーに耐えられないといけない。レブロンは昨季、37歳にして1試合平均37分以上(37.2分)コートに立っていた。アレン・アイバーソンに至っては平均43分だ」
プレー時間だけ見ると、27歳のアデトクンボは昨季、67試合の出場で平均プレー時間は32.9分。ただ、ジェイソン・キッド・ヘッドコーチ(HC)時代には平均で約36分間プレーしており、18年にマイク・ブーデンホルザーHC体制となって出場時間は減ったが、それは能力よりも戦略上の意味合いが強いだろう。
アリナスのやや強引な主張には批判も寄せられ、アリナスはインスタグラムで自身の見解を補足している。
「ヤニスは自分のゲームに新たなスキルを追加したかい? 3ポイント成功率は向上したかい? いや。 ミドルレンジの精度が上がったかい? いや。フリースローの確率が良くなったかい?
いや。確かにフィジカル面で強さを増し、フィニッシュ能力も向上して、フィールドゴール成功率はアップしている。ただ、今もかつての課題が今も残っている。プレーをブラッシュアップする方法を理解するために、もっとバスケットボールを学ぶ必要があると言ったんだ」
これから選手としての全盛期を迎えるヤニス。どこまで弱点のない、“真のオールラウンダー”に進化できるか、興味深いところだ。
構成●ダンクシュート編集部
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