現地時間9月3日、今年のバスケットボール殿堂入りが決まったティム・ハーダウェイの記事が『South Florida SunSentinel』へ公開された。
ハーダウェイは183㎝・79㎏のポイントガード(PG)で、13年間のNBAキャリアでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ5度選出。キャリア初期のゴールデンステイト・ウォリアーズ時代には2シーズン連続で平均20点、10アシスト以上をマーク。
鋭い切り返しでディフェンダーを幻惑させる“キラークロスオーバー”の使い手としても知られ、そのボールハンドリングとクイックネス、得点力でリーグ有数のPGの称号を得た。
ヒザのケガで1993-94シーズンを全休し、95-96シーズン途中にトレードでマイアミ・ヒートへ移籍。同チームではアロンゾ・モーニングと共に主軸を務め、96-97シーズンには平均20.3点、8.6アシスト、1.9スティールの活躍で、オールNBA1stチームに名を連ねた。
ヒート時代、クロスオーバーの頻度は減ったものの、依然として大きな武器であり、ボールプッシュから繰り出すプルアップの3ポイントも威力抜群で、チームを何度も救ってきた。
その後ハーダウェイはダラス・マーベリックス、デンバー・ナゲッツ、インディアナ・ペイサーズに在籍し03年にユニフォームを脱いだ。引退後は古巣ヒートでスカウトを務めたほか、14-15から17-18までの4シーズンはデトロイト・ピストンズのアシスタントコーチ(AC)、現在はニューヨーク・ニックスでスカウトを務めている。
そんなハーダウェイは、現在ヒートで先発PGとしてプレーしているカイル・ラウリーにある“注文”をつけていた。
「彼は(コートに)倒れるのを止める必要がある。あれでケガをしてしまっているんだ。私はカイルのことが大好きだ。だから彼がフロッピングを止めてくれるのを願っている。あれは最小限にするのがいいと思う
フロアで倒れ続けたらケガをしてしまうし、傷ついてしまうだろう。そして戦列からも離れ続けることになる。フロッピングや倒れることがね。あれはもう止めるんだ」
昨夏ヒートへ加入したラウリーは、183㎝・88㎏のPG。トロント・ラプターズ在籍時には優勝経験もあるが、昨季は左足首や右ヒジに加え、家庭の事情もあって計19試合を欠場。
それでも平均13.4点、4.5リバウンド、7.5アシスト、1.1スティール、テイクチャージはリーグ3位タイの25回、1試合平均0.40回は、リーグ2位にランクしたものの、プレーオフでは右ハムストリングを痛めたこともあり、不完全燃焼に終わっていた。
身体を張って積極果敢にテイクチャージを奪うスタイルはラウリーの真骨頂であるが、ハーダウェイが話していたように、このプレースタイルがケガの要因のひとつになっていることは否定できない。
ヒート2年目の今季に向けて、ラウリーにとってまず何よりも重要になってくるのは、コンディショニングの維持。そこがクリアできれば、より多くのものをチームにもたらしてくれるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
ハーダウェイは183㎝・79㎏のポイントガード(PG)で、13年間のNBAキャリアでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ5度選出。キャリア初期のゴールデンステイト・ウォリアーズ時代には2シーズン連続で平均20点、10アシスト以上をマーク。
鋭い切り返しでディフェンダーを幻惑させる“キラークロスオーバー”の使い手としても知られ、そのボールハンドリングとクイックネス、得点力でリーグ有数のPGの称号を得た。
ヒザのケガで1993-94シーズンを全休し、95-96シーズン途中にトレードでマイアミ・ヒートへ移籍。同チームではアロンゾ・モーニングと共に主軸を務め、96-97シーズンには平均20.3点、8.6アシスト、1.9スティールの活躍で、オールNBA1stチームに名を連ねた。
ヒート時代、クロスオーバーの頻度は減ったものの、依然として大きな武器であり、ボールプッシュから繰り出すプルアップの3ポイントも威力抜群で、チームを何度も救ってきた。
その後ハーダウェイはダラス・マーベリックス、デンバー・ナゲッツ、インディアナ・ペイサーズに在籍し03年にユニフォームを脱いだ。引退後は古巣ヒートでスカウトを務めたほか、14-15から17-18までの4シーズンはデトロイト・ピストンズのアシスタントコーチ(AC)、現在はニューヨーク・ニックスでスカウトを務めている。
そんなハーダウェイは、現在ヒートで先発PGとしてプレーしているカイル・ラウリーにある“注文”をつけていた。
「彼は(コートに)倒れるのを止める必要がある。あれでケガをしてしまっているんだ。私はカイルのことが大好きだ。だから彼がフロッピングを止めてくれるのを願っている。あれは最小限にするのがいいと思う
フロアで倒れ続けたらケガをしてしまうし、傷ついてしまうだろう。そして戦列からも離れ続けることになる。フロッピングや倒れることがね。あれはもう止めるんだ」
昨夏ヒートへ加入したラウリーは、183㎝・88㎏のPG。トロント・ラプターズ在籍時には優勝経験もあるが、昨季は左足首や右ヒジに加え、家庭の事情もあって計19試合を欠場。
それでも平均13.4点、4.5リバウンド、7.5アシスト、1.1スティール、テイクチャージはリーグ3位タイの25回、1試合平均0.40回は、リーグ2位にランクしたものの、プレーオフでは右ハムストリングを痛めたこともあり、不完全燃焼に終わっていた。
身体を張って積極果敢にテイクチャージを奪うスタイルはラウリーの真骨頂であるが、ハーダウェイが話していたように、このプレースタイルがケガの要因のひとつになっていることは否定できない。
ヒート2年目の今季に向けて、ラウリーにとってまず何よりも重要になってくるのは、コンディショニングの維持。そこがクリアできれば、より多くのものをチームにもたらしてくれるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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