現地時間9月8日、今夏ポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍したゲイリー・ペイトン二世の記事が『NBC Sports Bay Area』へ掲載された。
ペイトン二世は6年目の昨季、ゴールデンステイト・ウォリアーズでローテーション入りを果たし、自身初のNBA制覇を経験。オフにフリーエージェントとなってブレイザーズと3年2800万ドルの契約を結んだ。
これまでのキャリアで下部のGリーグを何度も経験してきた苦労人は、NBAでもミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ワシントン・ウィザーズを渡り歩き、昨季ウォリアーズでついに居場所を見つけたかに思われた。
それでも移籍を選んだ理由について、「ビジネスとしての契約さ。僕はお金を手に入れる必要があった」と、先月YouTubeへ公開された元NBAコーチのジョージ・カールのポッドキャスト番組『Truth & Basketball with George Karl』で語っている。
その番組内で、ペイトン二世はウォリアーズで過ごした昨シーズンについても振り返っている。
「僕らは1年間を戦い抜いた。浮き沈みもあったけど、戦い続けたんだ。機が熟した時にプッシュできたし、それにふさわしい人たちが引っ張っていった。僕には(昨季の優勝が)必然だったと思えるね」
ウォリアーズは昨季、開幕20試合で18勝2敗と爆走。だが年明けからドレイモンド・グリーンが戦線離脱、クレイ・トンプソンが約2年半ぶりに待望の復帰を飾るも、3月中旬にはステフィン・カリーが左足の靭帯捻挫で離脱してしまい、8試合で7敗を喫する時期もあった。
それでもレギュラーシーズンを5連勝で締めくくると、プレーオフに入ってカリーが復帰して生え抜きのビッグ3(カリー、グリーン、トンプソン)が勢揃い。ペイトン二世だけでなく、アンドリュー・ウィギンズやケボン・ルーニー、ジョーダン・プール、オットー・ポーターJr.(現トロント・ラプターズ)といったメンバーが見事にかみ合い、4年ぶりの王座へ就いた。
ほんの2シーズン前にはリーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)、一昨季もウエスタン・カンファレンス8位の39勝33敗(同54.2%)と、2年連続でプレーオフから遠ざかっていたところからの躍進には、ペイトン二世も驚きがあったという。
「今年(昨シーズン)のこのチームを誰も信じていなかった。特に過去2年に起きたこと、僕らが経験してきたことを考えればね。だってステフが欠場して、ドレイモンドはいたけど、クレイは2シーズンも全休していた。だけど適切なタイミングで皆が揃った。僕らは一丸となって、互いのことを信頼していた。互いのベストを求め合っていた。そういったことが信じられなかったよ」
ブレイザーズへ移籍したとはいえ、昨季ウォリアーズで優勝に貢献したことは、ペイトン二世にとって今後もずっと誇らしく語れる経験となったに違いない。
新天地ではデイミアン・リラード、アンファニー・サイモンズのバックアップを任される見込み。ディフェンスを強化したい場面、特にウォリアーズ戦では重宝されるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
ペイトン二世は6年目の昨季、ゴールデンステイト・ウォリアーズでローテーション入りを果たし、自身初のNBA制覇を経験。オフにフリーエージェントとなってブレイザーズと3年2800万ドルの契約を結んだ。
これまでのキャリアで下部のGリーグを何度も経験してきた苦労人は、NBAでもミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ワシントン・ウィザーズを渡り歩き、昨季ウォリアーズでついに居場所を見つけたかに思われた。
それでも移籍を選んだ理由について、「ビジネスとしての契約さ。僕はお金を手に入れる必要があった」と、先月YouTubeへ公開された元NBAコーチのジョージ・カールのポッドキャスト番組『Truth & Basketball with George Karl』で語っている。
その番組内で、ペイトン二世はウォリアーズで過ごした昨シーズンについても振り返っている。
「僕らは1年間を戦い抜いた。浮き沈みもあったけど、戦い続けたんだ。機が熟した時にプッシュできたし、それにふさわしい人たちが引っ張っていった。僕には(昨季の優勝が)必然だったと思えるね」
ウォリアーズは昨季、開幕20試合で18勝2敗と爆走。だが年明けからドレイモンド・グリーンが戦線離脱、クレイ・トンプソンが約2年半ぶりに待望の復帰を飾るも、3月中旬にはステフィン・カリーが左足の靭帯捻挫で離脱してしまい、8試合で7敗を喫する時期もあった。
それでもレギュラーシーズンを5連勝で締めくくると、プレーオフに入ってカリーが復帰して生え抜きのビッグ3(カリー、グリーン、トンプソン)が勢揃い。ペイトン二世だけでなく、アンドリュー・ウィギンズやケボン・ルーニー、ジョーダン・プール、オットー・ポーターJr.(現トロント・ラプターズ)といったメンバーが見事にかみ合い、4年ぶりの王座へ就いた。
ほんの2シーズン前にはリーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)、一昨季もウエスタン・カンファレンス8位の39勝33敗(同54.2%)と、2年連続でプレーオフから遠ざかっていたところからの躍進には、ペイトン二世も驚きがあったという。
「今年(昨シーズン)のこのチームを誰も信じていなかった。特に過去2年に起きたこと、僕らが経験してきたことを考えればね。だってステフが欠場して、ドレイモンドはいたけど、クレイは2シーズンも全休していた。だけど適切なタイミングで皆が揃った。僕らは一丸となって、互いのことを信頼していた。互いのベストを求め合っていた。そういったことが信じられなかったよ」
ブレイザーズへ移籍したとはいえ、昨季ウォリアーズで優勝に貢献したことは、ペイトン二世にとって今後もずっと誇らしく語れる経験となったに違いない。
新天地ではデイミアン・リラード、アンファニー・サイモンズのバックアップを任される見込み。ディフェンスを強化したい場面、特にウォリアーズ戦では重宝されるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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