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NBA

「僕を信じてチャンスを与えてくれた」ペイトン二世が“恩人”グリーンへメッセージ「誇りに思うし、感謝している」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.06.22

ペイトン二世(左)は自身の契約をフロントに直訴したグリーン(右)に感謝の言葉を述べた。(C)Getty Images

ペイトン二世(左)は自身の契約をフロントに直訴したグリーン(右)に感謝の言葉を述べた。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ボストン・セルティックスとのNBAファイナルをシリーズ成績4勝2敗で制し、2021-22シーズンのチャンピオンに輝いた。主軸の1人であるドレイモンド・グリーンは、今季の“陰のキーマン”の1人だったゲイリー・ペイトン二世の裏エピソードを披露している。

 過去2シーズン、プレーオフ進出を逃していたウォリアーズは、左ヒザ前十字靭帯断裂、右足アキレス腱断裂と大ケガに見舞われてきたクレイ・トンプソンがシーズン途中で復帰。ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンだけでなく、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、新人ジョナサン・クミンガらが機能し、レギュラーシーズン53勝29敗でウエスタン・カンファレンスの第3シードを獲得した。

 そのなかで、NBAとGリーグを行き来してきた苦労人のペイトン二世は6年目の今季、自己最多の71試合に出場して平均7.1点、3.5リバウンドを記録。持ち前のディフェンスでローテーションの一角を勝ち取った。

 メンフィス・グリズリーズとのカンファレンス準決勝第2戦で、レイアップを狙った際、背後からブロックに来たディロン・ブルックスからファウルを受けてコートへ落下。ブルックスがフレイグラントファウル2で一発退場となったこのプレーで、ペイトン二世は左ヒジの骨折のほか、軽度の靭帯損傷も見つかり、最低でも3週間の欠場と診断された。
 
 それでも、ペイトン二世はファイナル第2戦で復帰。第5戦では15得点、3スティール、第6戦でも3スティールを記録するなど持ち味を発揮し、チームの通算7回目のリーグ優勝に貢献した。

 グリーンは自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、ペイトン二世がここまでのし上がるきっかけとなったエピソードを明かしている。

 ウォリアーズは2021年4月8日にペイトン二世と10日間契約を締結。4月17日に契約が切れ、2日後に2度目の10日間契約をかわし、最終的に2年199万ドル(2億7000万円)の契約を結んだ。

 しかし、2021-22シーズン開幕直前、ペイトン二世はエイブリー・ブラッドリー、ジョーダン・ベル、マイカル・ムルダーとともに解雇。その3日後に1年193万ドル(約2億6000万円)で再契約したが、その舞台裏では、グリーンとカリーがチームプレジデント兼ゼネラルマネージャーのボブ・マイヤーズに直訴していたという。

「彼(ペイトン二世)の10日間契約が切れたのを覚えているかい? ここボストンで終わったんだ。俺はボブに電話し、ステフもボブに電話した。『GP(ペイトン二世の愛称)を切り捨てちゃダメだ。彼の貢献度を理解しているかい? 絶対にロースターに必要だ』とね。それがすべての始まりさ」

 スティーブ・カー・ヘッドコーチからも、そのディフェンス力は「素晴らしい武器」と称えられ、今季は重要な戦力に成長したペイトン二世。番組内では、グリーンに対して「何よりもまず、あなたがしてくれたことに感謝している。僕を信じてチャンスを与えてくれた。それだけでかけがえのないことさ。あなたのレガシーのために戦った。誇りに思うし、感謝しているよ」と語った。

 29歳のペイトン二世は今オフに完全FA(フリーエージェント)となるだけに、再びグリーンとカリーはこのいぶし銀の残留を願うことになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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