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「彼は自信に満ち溢れている」NBA4年目を迎える八村塁に指揮官が太鼓判!「昨季とは違う場所にいる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.21

今季NBAで4年目を迎える八村は、キャリア平均13.0点、5.2リバウンド、1.5アシストをマークしている。(C)Getty Images

 現地時間9月20日、ワシントン・ウィザーズのバスケットボール運営部代表兼GM(ゼネラルマネージャー)のトミー・シェパードとウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)が会見を行なった。

 昨季イースタン・カンファレンス12位の35勝47敗(勝率42.7%)に終わったチームは今夏、ドラフトでジョニー・デイビス、トレードでデンバー・ナゲッツからウィル・バートンとモンテ・モリス、フリーエージェント(FA)でデロン・ライトとタージ・ギブソンを獲得。

 ロスターには今夏に再契約したトップスコアラーのブラッドリー・ビールを筆頭に、元オールスターのクリスタプス・ポルジンギス、万能型フォワードのカイル・クーズマのほか、ダニエル・ギャフォードや八村塁、デニ・アブディヤ、コーリー・キスパートといった選手たちが在籍している。

 今季のスタメンはバックコートにモリスとビール、フロントコートにはバートン、クーズマ、ポルジンギスという5人が予想されているが、シェパードGMはポイントガード(PG)が誰を務めるか定まっておらず、指揮官は3番(スモールフォワード/SF)の先発が"ワイドオープン"になっていると口にしていた。

 PGはモリスと新人デイビス、SFはバートンとアブディヤが争うことが濃厚だが、アンセルドJr.HCはクーズマと八村、キスパートも入ることがあると指摘。先発候補については今週末にスタートするトレーニングキャンプ、そしてプレシーズンゲーム期間で絞っていくことになる。

 シェバードGMは「毎晩、自分たちの出場時間を勝ち取るんだ。保証されたものなんて何もない」と語っている。
 
 ウィザーズのプレシーズンは9月30日、10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催される「NBAジャパンゲームズ2022」で始動し、昨季覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズと激突する。

 八村についてシェパードGMは「彼はバスケットボールにフォーカスできている。(ジャパンゲームズでは)いくつか交流があり、ファンの前でプレーする機会があるのは間違いない。今の彼は素晴らしい位置にいると思う」とコメント。

 さらに指揮官も「ジムでプレーしている姿を見ていると、彼は自信に満ち溢れている。非常に目立っているよ」と八村に高評価を与えた。

 昨季の八村は個人的な事情のためチーム合流が遅れたため年明けに復帰したが、当時と今を比較してもその差が見てとれるとアンセルドJr.HCは語っていた。

「シーズン後半と今を比べても、彼は(昨季とは)違う場所にいるかのようだ。確かに、彼は昨シーズンに3ポイントショットをレパートリーに加えた。そしてこの夏にはペリメーターのプレーにも多くの時間を費やしている。彼にとっては新たな利点だ。ボールハンドリング、フィニッシュ、3ポイントも向上しているよ」

 ジャパンゲームズまであと約1週間。今季のウィザーズはどんなチームになるのか非常に楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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