現地時間10月3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦。プレシーズンゲーム2戦目を迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、カワイ・レナードがプレシーズン初出場を飾り、102-97で勝利を収めた。
2021年のプレーオフで右ヒザの前十字靭帯を部分断裂し、昨季を全休したレナードは、約1年4か月ぶりにコートへ復帰。試合序盤にトップ右側からユスフ・ヌルキッチ越しにプルアップの3ポイントを挨拶代わりに決めた。
その後もドライブから右コーナーへキックアウトして3ポイント、ドライブからリング下をくぐり抜けてチームメイトのダンクをアシスト。さらには右ミドルポストでスムースなターンアラウンドからフェイダウェイ、左エルボーからカットして味方のパスに合わせてレイアップを決めるなど、約16分の出場で11得点、4リバウンド、2アシスト、2スティールをマーク。
「いい感じだね。この14、16か月間でやってきたことを、ハードワークを出すことができた。NBAチームを相手にできたから良かったよ」と復帰戦を振り返った31歳のレナードは、さらにこうも口にしていた。
「チームの皆と一緒にコートへ出て話せなくて寂しかったよ。今日は僕にとって最高の経験になったんだ」
この日のスターターはレジー・ジャクソン、ポール・ジョージ、二コラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツにレナードと、レギュラーシーズンと同様の布陣と言っていい。
2シーズンぶりの共演に、ジョージも頼れる相棒の復帰に太鼓判を押していた。
「彼は素晴らしいね。本来の彼のように見えた。彼はまるで、コートで楽しそうにドリブルする子どものようだ。またバスケットボールができて興奮していたのさ。恐ろしい限りさ」
ジョージの称賛はさらに続く。「爆発力が増して彼はより大きく、強靭になった。(開幕に向けて)準備はできているね」と評していた。
もともと、レナードは一昨季に平均24.8点、6.5リバウンド、5.2アシスト、1.6スティールにフィールドゴール51.2%を残した実力者。21年のプレーオフでは同30.4点、7.7リバウンド、4.4アシスト、2.1スティールにフィールドゴール57.3%を残して球団史上初のカンファレンス・ファイナル進出の立役者の1人となっていた。
オールNBA、オールディフェンシブチームの常連で、最優秀守備選手賞に2度も選ばれたことのあるオールラウンダーは、今季2シーズンぶりの復帰を果たす。
そんなレナードに対して、ジョージは「恐ろしいね。彼は筋肉量を増やしたんだ。彼をガードすることは、どんな選手にとっても恐ろしくなる」と語っていた。
今季のクリッパーズには、ウィングでレナードとジョージというリーグ最高級の万能戦士がいるだけでなく、その周囲にも先発級の選手たちが揃っており、ガードとフォワードの選手層に関してはリーグベストと言っても過言ではない。
そんな彼らが今後どのようにしてチームとしてまとまっていくのか。特にレナードがコートでプレーする感覚を掴んで“完全体”となった時、クリッパーズは一躍優勝候補へ浮上するかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
2021年のプレーオフで右ヒザの前十字靭帯を部分断裂し、昨季を全休したレナードは、約1年4か月ぶりにコートへ復帰。試合序盤にトップ右側からユスフ・ヌルキッチ越しにプルアップの3ポイントを挨拶代わりに決めた。
その後もドライブから右コーナーへキックアウトして3ポイント、ドライブからリング下をくぐり抜けてチームメイトのダンクをアシスト。さらには右ミドルポストでスムースなターンアラウンドからフェイダウェイ、左エルボーからカットして味方のパスに合わせてレイアップを決めるなど、約16分の出場で11得点、4リバウンド、2アシスト、2スティールをマーク。
「いい感じだね。この14、16か月間でやってきたことを、ハードワークを出すことができた。NBAチームを相手にできたから良かったよ」と復帰戦を振り返った31歳のレナードは、さらにこうも口にしていた。
「チームの皆と一緒にコートへ出て話せなくて寂しかったよ。今日は僕にとって最高の経験になったんだ」
この日のスターターはレジー・ジャクソン、ポール・ジョージ、二コラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツにレナードと、レギュラーシーズンと同様の布陣と言っていい。
2シーズンぶりの共演に、ジョージも頼れる相棒の復帰に太鼓判を押していた。
「彼は素晴らしいね。本来の彼のように見えた。彼はまるで、コートで楽しそうにドリブルする子どものようだ。またバスケットボールができて興奮していたのさ。恐ろしい限りさ」
ジョージの称賛はさらに続く。「爆発力が増して彼はより大きく、強靭になった。(開幕に向けて)準備はできているね」と評していた。
もともと、レナードは一昨季に平均24.8点、6.5リバウンド、5.2アシスト、1.6スティールにフィールドゴール51.2%を残した実力者。21年のプレーオフでは同30.4点、7.7リバウンド、4.4アシスト、2.1スティールにフィールドゴール57.3%を残して球団史上初のカンファレンス・ファイナル進出の立役者の1人となっていた。
オールNBA、オールディフェンシブチームの常連で、最優秀守備選手賞に2度も選ばれたことのあるオールラウンダーは、今季2シーズンぶりの復帰を果たす。
そんなレナードに対して、ジョージは「恐ろしいね。彼は筋肉量を増やしたんだ。彼をガードすることは、どんな選手にとっても恐ろしくなる」と語っていた。
今季のクリッパーズには、ウィングでレナードとジョージというリーグ最高級の万能戦士がいるだけでなく、その周囲にも先発級の選手たちが揃っており、ガードとフォワードの選手層に関してはリーグベストと言っても過言ではない。
そんな彼らが今後どのようにしてチームとしてまとまっていくのか。特にレナードがコートでプレーする感覚を掴んで“完全体”となった時、クリッパーズは一躍優勝候補へ浮上するかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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