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「最高の経験になった」ケガからの復帰を喜ぶレナード。相棒ジョージは「爆発力が増して強靭になった」と称賛!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.06

レナードは復帰戦で11得点、4リバウンド、2アシスト、2スティールを記録した。(C)Getty Images

 現地時間10月3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦。プレシーズンゲーム2戦目を迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、カワイ・レナードがプレシーズン初出場を飾り、102-97で勝利を収めた。

 2021年のプレーオフで右ヒザの前十字靭帯を部分断裂し、昨季を全休したレナードは、約1年4か月ぶりにコートへ復帰。試合序盤にトップ右側からユスフ・ヌルキッチ越しにプルアップの3ポイントを挨拶代わりに決めた。

 その後もドライブから右コーナーへキックアウトして3ポイント、ドライブからリング下をくぐり抜けてチームメイトのダンクをアシスト。さらには右ミドルポストでスムースなターンアラウンドからフェイダウェイ、左エルボーからカットして味方のパスに合わせてレイアップを決めるなど、約16分の出場で11得点、4リバウンド、2アシスト、2スティールをマーク。

「いい感じだね。この14、16か月間でやってきたことを、ハードワークを出すことができた。NBAチームを相手にできたから良かったよ」と復帰戦を振り返った31歳のレナードは、さらにこうも口にしていた。

「チームの皆と一緒にコートへ出て話せなくて寂しかったよ。今日は僕にとって最高の経験になったんだ」

 この日のスターターはレジー・ジャクソン、ポール・ジョージ、二コラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツにレナードと、レギュラーシーズンと同様の布陣と言っていい。

 2シーズンぶりの共演に、ジョージも頼れる相棒の復帰に太鼓判を押していた。
 
「彼は素晴らしいね。本来の彼のように見えた。彼はまるで、コートで楽しそうにドリブルする子どものようだ。またバスケットボールができて興奮していたのさ。恐ろしい限りさ」

 ジョージの称賛はさらに続く。「爆発力が増して彼はより大きく、強靭になった。(開幕に向けて)準備はできているね」と評していた。

 もともと、レナードは一昨季に平均24.8点、6.5リバウンド、5.2アシスト、1.6スティールにフィールドゴール51.2%を残した実力者。21年のプレーオフでは同30.4点、7.7リバウンド、4.4アシスト、2.1スティールにフィールドゴール57.3%を残して球団史上初のカンファレンス・ファイナル進出の立役者の1人となっていた。

 オールNBA、オールディフェンシブチームの常連で、最優秀守備選手賞に2度も選ばれたことのあるオールラウンダーは、今季2シーズンぶりの復帰を果たす。

 そんなレナードに対して、ジョージは「恐ろしいね。彼は筋肉量を増やしたんだ。彼をガードすることは、どんな選手にとっても恐ろしくなる」と語っていた。

 今季のクリッパーズには、ウィングでレナードとジョージというリーグ最高級の万能戦士がいるだけでなく、その周囲にも先発級の選手たちが揃っており、ガードとフォワードの選手層に関してはリーグベストと言っても過言ではない。

 そんな彼らが今後どのようにしてチームとしてまとまっていくのか。特にレナードがコートでプレーする感覚を掴んで"完全体"となった時、クリッパーズは一躍優勝候補へ浮上するかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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