現地時間10月10日、ワシントン・ウィザーズがプレシーズン３戦目としてシャーロット・ホーネッツとの一戦に臨み、116－107でプレシーズン初勝利を手にした。

　ウィザーズにとって、プレシーズンゲームを戦うのは２日に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとのジャパンゲームズ第２戦以来、約１週間ぶり。

　この日は新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルから解除されたブラッドリー・ビール、デニ・アブディヤ（左脚付け根の痛み）、コーリー・キスパート（左足首の捻挫）と、エースを含むローテーションプレーヤー３選手が欠場。

　チームトップの20得点をマークしたクリスタプス・ポルジンギスが左足首捻挫のため試合途中に離脱するなか、チーム最初の得点をコーナースリーで決めたカイル・クーズマが15得点、５リバウンド、３アシスト、ウィル・バートンが10得点、６アシスト、モンテ・モリスが７アシストを残した。
  　八村塁はベンチスタートながら、リング下のショットやチームメイトとの合わせからダンクを叩き込むなどこの日はフィールドゴール50％（６／12）、フリースロー75％（３／４）で計15得点に３リバウンド。そしてベンチスタートした選手たちの中で最多となる約25分コートに立ち、出場時の得失点差はチーム２位の＋11をマークした。

　ジャパンゲームズ２試合で成功率わずか20.6％（14／68）と不発に終わった３ポイントは、八村こそ３本すべて落とすも、チーム全体で29アシストとボールムーブも奏功したこともあり、この試合では38.7％（12／31）と復調。

　ウィザーズは14日にニューヨーク・ニックスとのプレシーズンゲーム最終戦をこなし、19日にインディアナ・ペイサーズとのレギュラーシーズン開幕戦を迎える。

　エースのビールがニックス戦へ出場できるかは現時点で微妙となっている。だが開幕前に、トップスコアラーを加えた布陣でせめてスクリメージ（練習試合）は何度かこなしておきたいところだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）