専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「僕にとって勝つことがすべて」“勝者”としてマブズへ復帰したマギー「ダラスにチャンピオンシップをもたらしたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.18

若手時代は珍プレー製造機だったマギーだが、年を重ねるごとに優秀な脇役となり、ウォリアーズで2度、レイカーズで1度の優勝を経験している。(C)Getty Images

若手時代は珍プレー製造機だったマギーだが、年を重ねるごとに優秀な脇役となり、ウォリアーズで2度、レイカーズで1度の優勝を経験している。(C)Getty Images

 現地時間10月17日、ダラス・マーベリックスが2022-23シーズン開幕に向けてティップオフイベントを行なった。

 ルカ・ドンチッチという23歳の若きスーパースターが在籍するチームは現在、3シーズン連続でプレーオフへ進出し、昨季はウエスタン・カンファレンス決勝まで勝ち上がった。

 プレシーズンゲームを2勝1敗で終えたチームはこの日、フリーエージェント(FA)のファクンド・カンパッソとの契約に合意したと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報道。

 アルゼンチン代表の司令塔でもある31歳のベテランは、ドンチッチにとってはレアル・マドリード時代の元チームメイトであり、バックコートの選手層を厚くすることに成功した。

 そしてこの日、今夏にFAとして加入したジャベール・マギーが自信を覗かせていた。公称213㎝・122㎏のセンターながら、若手時代は数々の珍プレーで話題を振りまいてきた男は、2015-16シーズンの在籍時との違いについてこう口にしていた。

「2015年は280ポンド(約127㎏)あった。…あの年、僕はヴィーガン(完全菜食主義者)になることを決めた。今の僕は255ポンド(約115.7㎏)なんだ」

 15-16シーズン。マギーはマブズで平均5.1点、3.9リバウンドを残すも、ケガもあって34試合(先発は2試合)のみの出場に終わっていた。
 
 だがその後マギーは脇役として17、18年にゴールデンステイト・ウォリアーズの連覇に貢献し、20年にはロサンゼルス・レイカーズで優勝。昨夏にはアメリカ代表の一員として東京オリンピックへ出場して金メダルと、この約6年間で“勝者”へと生まれ変わった。

「3度のNBAチャンピオン、そしてオリンピックの金メダリストとして、僕には(前回在籍時とは)違うマインドセットがある。それは勝者としてのマインドセットなんだ。僕にとっては勝つことがすべて。他のことなんて一切気にしない。僕はこのチームの勝利を助けたい。そして自分にできることをこなしてダラスへチャンピオンシップをもたらしたい」

 今季のマブズにはクリスチャン・ウッドやドワイト・パウエル、マキシ・クリバーがおり、センターの選手層は厚いため、マギーが長時間コートに立つことはないだろう。

 それでも34歳のベテランはチーム唯一の優勝経験者でもある。今季はこの6年間で培ってきた経験と勝者のマインドセットを持ち込み、チームをさらなる高みへと導く手助けをしてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号