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「どのチームも自分をプレーさせたがらない」開幕後も“無所属”のハワードが心境を吐露「俺はまだトップに立ちたい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.10.21

今季はまだ所属先が決まっていない元オールスターのハワードが、心境を語った。(C)Getty Images

 ドワイト・ハワードと言えば、キャリア18年の大ベテランで、通算1万4627リバウンドはアキーム・オラジュワン(歴代15位/1万3748本)やシャキール・オニール(同16位/1万3099本)を上回る歴代11位、通算2228ブロックは同15位を誇るNBA史に名を残す実力派センターだ。

 今年12月に37歳を迎えるなかで、2022-23シーズンが開幕した今なお、所属チームが決まっていない。それでも、本人はまだやれると闘志を燃やしている。

 ハワードは2004年のドラフト全体1位指名でNBA入り。オーランド・マジックに始まり、ロサンゼルス・レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、アトランタ・ホークス、シャーロット・ホーネッツ、ワシントン・ウィザーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと計7チームを渡り歩いてきた。

 これまでオールスター出場8回、オールNBA1stチーム選出5回、最優秀守備選手賞3回、リバウンド王5回、ブロック王2回、2020年にはレイカーズでリーグ優勝も経験している。

 昨季はレイカーズで60試合(うち先発27試合)に出場して平均16.2分間プレー、6.2得点、5.9リバウンド、フィールドゴール成功率61.2%を記録。264万ドル(約4億円)の年俸には十分見合う内容だったと言っていい。
 
 それでも、レイカーズとの契約が終わり、無制限FA(フリーエージェント)となったまま、今季のプレー先が開幕しても決まってない。ハワードは、人気ポッドキャスト番組『All the Smoke』で、"無所属状態"について、本音を吐露している。

「俺は戦い続けたいけど、どのチームも自分をプレーさせたがらない。レイカーズでのシーズン終盤から感じていた。彼らが(2020年に)チャンピオンシップを獲得し、自分のポジションとスターターとして十分なプレータイムが得られるだけの仕事はしたと感じていたけど、それは叶わなかった」

 NBAは近年、スモールボール化、ポジションレス化が進み、インサイド支配型のいわゆる古典的なセンターのハワードは居場所を見つけるのに苦労しているというのが現状だ。本人も突き付けられた現実に悩んだ時期もあったというが、まだ自信は失っていない。

「夏には、1日3回のトレーニングやハードなダイエットをしてチームに戻ってまで、ベンチの役割をこなす必要はないんじゃないか、勝利を手助けできないんじゃないかと考えた。バスケを辞めて何かほかのことをするか、コートに戻ってまだやれると証明するのか、悩んだ。でも、俺はまたトップに立ちたい。まだバスケをできるし、力はあると思っている」

 ハワードに手を差し伸べるチームが現われ、経験豊富な大ベテランはコート上で奮闘する姿を見せられるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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