専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「今のは危険だ!」米識者が俊英モラントのプレースタイル変更を推奨「カリーに近づけた方が良い」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.11.20

身体能力を生かしたプレーが魅力のモラントだが、身体の負担が大きいため、ケガのリスクが高いのも事実だ。(C)Getty Images

身体能力を生かしたプレーが魅力のモラントだが、身体の負担が大きいため、ケガのリスクが高いのも事実だ。(C)Getty Images

 2021-22シーズンにMIP賞(最も成長した選手)を手にしたメンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは、現在のNBAで最もエキサイティングな選手の1人と言えるだろう。彼の類い稀なスピードとジャンプ力を生かした豪快なアクロバティックなプレーの数々は、しばしばハイライトでも取り上げられ、SNSで目にするファンも多いはずだ。

 一方で、そうしたプレースタイルを危惧する声も聞こえてくる。ツイッターで160万人以上のフォロワーを持つスポーツジャーナリストのコリン・カワードは、自身の番組『THE HERD』で「ステフ(ステフィン・カリー)のようにもっとプルアップ(ドライブ中のジャンプシュート)を使うよう勧める。今のスタイルは危険だ」とコメントした。

「ジャ・モラントが登場した時、(ケガの多かった)デリック・ローズを思い出した。モラントはローズよりもカリーにプレーを近づけた方がいいと思う。ビッグマンの間を縫ってペイントエリアにアタックした際にフロアへ叩きつけられないよう、アウトサイドにいてシュートを打つんだ。モラントはアウトサイドにいれば40%くらいの確率(今季は40.3%)で3ポイントを決められるんだからね」
 
 さらに、モラントと同様、身体能力を生かしたプレーを軸にしていたガードの選手たちの過去も言及している。
 
「モラントは特別な選手だと思うが、歴史が物語っている。カリーは多くの場合リム近辺でフィニッシュしないけど、34歳の今も健在だ。一方でデリックはピュアシューターではなかったし、ジョン・ウォールもラッセル・ウエストブルックもそうだ。リム近辺でスコアする彼らはみんなケガをしていた」

 カワードは3ポイントを決められる力があるならば、不要なケガでキャリアを無駄にしてほしくないという思いが強いのだろう。とりわけモラントは79㎏と、先述のガードたちよりも軽いから余計だ。

 2019年のNBA入りから驚異的なスピードで成長を続けているモラントは、8月に23歳になったばかり。今のスタイルで成功しているのは紛れもない事実だが、その分身体の負担も大きく、現にローズやウォールはケガによってキャリアを狂わされた。

 今後のモラントがプレースタイルを変えるタイミングは訪れるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号