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NBA

来年のドラフトトップ5指名は確実!ボール3兄弟の“最終兵器”ラメロとは何者か?

ダンクシュート編集部

2019.11.27

身長201㎝の大型司令塔ラメロは、11月25日の試合でオーストラリアリーグ史上最年少でトリプルダブルを達成した。(C)Getty Images

身長201㎝の大型司令塔ラメロは、11月25日の試合でオーストラリアリーグ史上最年少でトリプルダブルを達成した。(C)Getty Images

 NBAの2019-20シーズンは開幕から約1か月を経過した。ドラフト1巡目1位指名のザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)こそ故障でまだプレーしていないが、2位指名のジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)や日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(ワシントン・ウィザーズ)など、ルーキーがリーグに新風を吹かせている。

 そんななか、早くも来年のドラフトでトップ5指名が確実視されている逸材がいる。彼の名前はラメロ・ボール。「ボール」で察しがつく人もいるだろう。歯に衣着せぬ発言で周囲を騒がせる元NFL選手のラバー・ボールが父親で、長男ロンゾ(ニューオリンズ・ペリカンズ)と次男リアンジェロを兄に持つ“ボール三兄弟”の末っ子だ。

 2001年8月22日生まれのラメロは、16歳だった17年にチノ・ヒルズ高校を中退して次男リアンジェロとともにリトアニアのプリエナイとプロ契約を結んだ。その後、18年に父ラバーが創設したプロリーグであるJBA(Junior Basketball Association)のロサンゼルス・ボーラーズを経て、再び高校に復帰し全米からエリート選手が集うスパイア・インスティテュートでプレー。2020年ドラフト対象年代でトップポイントガードの1人と評価されてきた。
 
 カレッジバスケの名門であるUCLA行きの話もあったが、すでにプロ経験があること、そして父ラバーが設立したブランドからシグネチャーシューズを発売したことでNCAAの規定に抵触する可能性を指摘されていた影響もあり、アメリカから約1万5000キロ離れたオーストラリアのイラワラ・ホークスとNBA入り許可の条項を含む2年契約を結んだ。

 身長201cmを誇る大型ポイントガードのラメロは身体能力こそ長男のロンゾには及ばないとはいえ、ステップバック3ポイントも打てる広いシュートレンジ、そして卓越したパスセンスが特徴だ。今季はオーストラリア8チーム、ニュージーランド1チームで構成されるNBL(ナショナルバスケットボールリーグ)で、11試合に出場して平均16.3点(リーグ16位)、6.7アシスト(同2位)、7.1リバウンド(同9位)、1.73スティール(同2位)とオールラウンドな働きで格の違いを示している。

 11月25日のケアンズ・タイパンズ戦では32得点、11リバウンド、13アシストと同リーグ史上最年少でトリプルダブルを達成。延長戦の末にチームを勝利に導いたラメロは、「僕は自分を信じているだけ。信頼レベルがとても高いんだ。だから打つすべてのシュートが入るように感じている。毎日進歩しようとしているし、ハードにプレーするだけさ」と自信を覗かせた。
 

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