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NBA

レブロンが「素晴らしい人物の一人」と敬愛した元恩師サイラスを追悼「俺の旅路は彼の下で始まった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.12

キャリア最初の2シーズン、レブロン(右)はサイラス(左)の下でプレー。そこで多くのことを学んだという。(C)Getty Images

キャリア最初の2シーズン、レブロン(右)はサイラス(左)の下でプレー。そこで多くのことを学んだという。(C)Getty Images

 現地時間12月11日(日本時間12日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地リトル・シーザーズ・アリーナでデトロイト・ピストンズに124-117で勝利し、連敗を3で止めた。

 今季戦績を11勝15敗(勝率42.3%)とし、ウエスタン・カンファレンス12位タイに浮上したレイカーズは、この試合レブロン・ジェームズが35得点、5リバウンド、5アシスト、アンソニー・デイビスが34得点、15リバウンド、7アシスト、2スティールと両輪が揃って活躍。さらにロニー・ウォーカー四世が18得点、ラッセル・ウエストブルックが11得点、9アシストをマークした。

 イースタン・カンファレンスのチームとのアウェー6連戦を3勝3敗で終えたレイカーズ。13日のボストン・セルティックス戦からはホーム3連戦が組まれているのだが、この試合後、会場インタビューでレブロンはポール・サイラスへの思いを口にしていた。

 11日に79歳で他界したことが報じられたサイラスは、現役時代はパワーフォワードとして、1960年代中盤~80年まで16シーズンにわたりプレー。通算1254試合の出場で平均27.9分、9.4点、9.9リバウンド、2.1アシストをマークし、セルティックスとシアトル・スーパーソニックスで計3度の優勝を経験した。
 
 引退後は指揮官に転身し、シャーロット・ホーネッツなどでHC(ヘッドコーチ)を歴任。通算875試合で387勝488敗(勝率44.2%)、プレーオフには通算4度の出場で13勝16敗(勝率44.8%)を記録している。

 今季でキャリア20年目を迎えたレブロンにとって、サイラスは2003年のドラフトで全体1位指名されて入団したクリーブランド・キャバリアーズ時代の指揮官であり、NBAで最初に指示を仰いだHCだった。

「おそらく、彼はこれまで俺の周りにいた人たちの中で素晴らしい人間の一人。俺の旅路は彼の下で始まった。彼の言いつけや方針、細部へのこだわりもそうだけど、家族愛が印象的だったね。彼の家族全員、美しい妻、それにヒューストンにいるスティーブン・サイラス(息子/現ヒューストン・ロケッツHC)のことを思うと辛いよ。

 毎回、俺がシャーロットへ戻ると、彼はいつも試合に来てくれていたんだ。そこで俺は観衆の中から彼のことを見つけようとしていた。この知らせを聞いて、俺だけでなく、クリーブランドでコーチ・サイラスの下でプレーしたチームメイトたちは凄く悲しんでいる。俺たちの想いと祈りはサイラス・ファミリーとともにある」
 
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