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NBA

37歳のレブロンがいまだハイパフォーマンスを維持できる理由とは?「超人的な身体能力はいらない」と秘訣を語る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.03

12月末に38歳を迎えるレブロン。この年齢の選手がこれほどのパフォーマンスを披露するのは極めて稀だ。(C)Getty Images

12月末に38歳を迎えるレブロン。この年齢の選手がこれほどのパフォーマンスを披露するのは極めて稀だ。(C)Getty Images

 2003年のNBA入りから今日に至るまで、常に第一線で活躍し続けてきたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)。今季でキャリア20年目、現地時間12月30日には38歳を迎えるにもかかわらず、ここまで出場した15試合で平均25.9点、8.6リバウンド、6.6アシストと見事なスタッツを記録している。

 流石に運動能力に衰えが見え始めているとはいえ、不惑も近い年齢でこれほどの成績を残せるのは、スポーツ界、特に20代中~後半が選手としてのピークと言われるNBAにおいては極めてレアケースと言えるだろう。

 はたして“キング”は、どのようにしてこのハイパフォーマンスを維持しているのか。11月30日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で31得点を叩き出しチームを勝利に導いた後の会見で、レブロンは自身が“いかに進化してきたか”を語った。

「俺のゲームは日々進化している。効果的な選手であるために、超人的な身体能力に頼る必要はないんだ。キャリア最初の12年、俺はとてつもない身体能力を持っていたが、効率的ではなかった。実際のバスケットボールのゲームに、ダイヤルを合わせることができなかったんだ。
 
 でも、俺には物事を理解することができる賢さがあるから、最高のプレーヤーになるためには、自分のゲームを進化させる必要があることも知っていた。対戦した多くの選手やチームが、俺を大いに助けてくれた。ベストプレーヤー、そして史上最高の選手になるために、弱点があっちゃいけないとわかったんだ」

 20代の頃は爆発的な身体能力を誇っていたレブロンだが、それのみに頼ることなく、スキルやIQに磨きをかけゲームを進化させてきたという。だからこそ、運動能力が低下した現在も、オールスター級の活躍が披露できるのだろう。

 今季中には通算得点でカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか/3万8387点)を抜き、歴代1位に浮上することが確実視されているレブロン。ただ、それは通過点に過ぎないかもしれない。円熟味を増した“キング”のNBAキャリアが幕を閉じる日は、まだまだ訪れそうにない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】37歳を迎えても未だ衰え知らず!NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集!
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