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好調セルティックスに快勝したウォリアーズ。「今は泥沼だが、この勝利が浮上のきっかけになる」とカーHCは復調を予見<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.12

セルティックスとの“昨季ファイナルのリマッチ”に快勝したウォリアーズ。この勝利が復調のきっかけとなるか。(C)Getty Images

 現地時間12月10日(日本時間11日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズによる昨季NBAファイナルのリマッチは、ホームのウォリアーズが45分以上にわたってリードし、最終スコア123-107で勝利を手にした。

「ロード(アウェー)で勝つことがどれだけ難しいかはわかっている。それに僕らは今シーズン、ここまで上手くいっていないからね。……だからこそ、僕らはフライトの時から自分たちをいい状態にして、ファンの前でプレーできるこの機会を生かしたかった」

 そう語ったのはウォリアーズのエース、ステフィン・カリー。昨季覇者はこの勝利で今季成績を14勝13敗(勝率51.9%)とし、ウエスタン・カンファレンス8位にいるものの、12勝2敗とホームで大きく勝ち越している一方、アウェーでは2勝11敗と苦しんでいた。そんななかで、イースタン・カンファレンス首位かつリーグベストの21勝6敗(勝率77.8%)を記録するセルティックスを、得意のホームで見事に打ち破ってみせた。

 この試合、ウォリアーズはクレイ・トンプソンがゲームハイの34得点に5リバウンド、2スティール、6本の3ポイントを沈めたカリーも32得点、6リバウンド、7アシストと"スプラッシュ・ブラザーズ"が躍動。そのほか、ジョーダン・プールが20得点、4アシスト、ジョナサン・クミンガが14得点、5リバウンド、3アシスト、ドレイモンド・グリーンが11得点、ケボン・ルーニーが15リバウンド、2ブロックをマークした。
 
 ウォリアーズはアンドリュー・ウィギンズ、セルティックスもロバート・ウィリアムズ三世とアル・ホーフォード、ダニーロ・ガリナーリがそれぞれケガで欠場したため、両軍ともベストメンバーで対峙したわけではないものの、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)試合後にこう語っていた。

「今シーズンの彼ら(セルティックス)はここまで絶好調で、見事に支配している。我々にはこうした相手に勝利することが必要だった。我々はここまで泥沼にはまっているが、この勝利で良くなっていくと感じている。このチームにとって重要な勝利だった」

 両チームの第2ラウンドは、来年1月19日にセルティックスの本拠地TDガーデンで行なわれる予定。両軍が今季ファイナルで再び相見えるかどうかは誰にもわからないものの、現在ウエスト中位にとどまっているディフェンディング・チャンピオンが、今後に向けてターニングポイントにもなり得る大きな1勝を手にしたことは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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