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NBA

“ドラフト外の星”ロビンソンが偉業達成!ヒート球団記録を塗り替えるも「期待も予想もしてなかった」と謙遜<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.31

長距離砲のスペシャリスト・ロビンソンが、ヒートの3ポイント成功数のフランチャイズ記録を塗り替えた。(C)Getty Images

長距離砲のスペシャリスト・ロビンソンが、ヒートの3ポイント成功数のフランチャイズ記録を塗り替えた。(C)Getty Images

 現地時間12月30日、マイアミ・ヒートは敵地ボール・アリーナでデンバー・ナゲッツ戦に臨むも、試合時間残り約2分からジャマール・マレーに7連続得点を許し、119-124で敗戦。これで今季成績はイースタン・カンファレンス7位の18勝18敗、勝率5割に逆戻りした。

 ヒートはタイラー・ヒーローがゲームハイの26得点に10リバウンド、5アシストをマーク。そのほかバム・アデバヨが22得点、7リバウンド、4スティール、2ブロック、マックス・ストゥルースが19得点、ジミー・バトラーが17得点、6リバウンド、8アシスト、4スティール、オーランド・ロビンソンが13得点、5リバウンドを記録した。

 そしてこの日、フランチャイズ新記録が誕生。第4クォーター序盤、ダンカン・ロビンソンが3本目の長距離砲を左ウイングから決めたことで、ティム・ハーダウェイが保持してきた通算3ポイント成功数(806本)を上回ったのだ。

 ガードとしては屈強な183cm・79kgという肉体を持っていたハーダウェイは、キャリア初期こそ持ち前のクイックネスと切れ味鋭いクロスオーバードリブルを駆使し、相手守備陣を突破して点を積み重ねてきた。
 
 その後にヒザのケガを機に徐々にプレースタイルが変化。1996年2月にトレードで加入したヒートでは、アロンゾ・モーニングとの強力デュオを形成。チームを引っ張るリーダーシップと、勝負強いショットで何度も勝利へと導いてきた。

 特にバックコートからボールを運んでから、突拍子もない形で突如繰り出すプルアップ3ポイントは破壊力抜群。チームの危機を何度も救ってきたと言えるだろう。

 ヒートに在籍した約6シーズンで平均17.3点、7.8アシスト、3ポイント成功率35.6%(平均成功数2.2本)をマークしたハーダウェイは、今年9月に殿堂入りを果たしたレジェンドだ。

 これに対し、ロビンソンはドラフト外からヒートでチャンスを掴み、3ポイントのスペシャリストとして頭角を現したスウィングマン。オフボールでコート上を動き回り、チームメイトたちのパスからクイックリリースで仕留める3ポイントが最大の武器で、キャリア2年目の2019-20シーズンに270本の成功(平均3.7本、成功率44.6%)、翌2020-21シーズンにも250本を沈めている(平均3.5本、成功率40.8%)。
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