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カリーに“唯一足りない経歴”「オリンピックの経験を味わいたいのは確か」と2024年のパリ五輪への出場に意欲<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.22

はたしてパリ五輪でカリーの雄姿を観ることはできるのか。楽しみに待ちたい。(C)Getty Images

 今季でキャリア14年目、現地時間3月14日(日本時間15日、日付は以下同)には35歳を迎えるステフィン・カリー。すでに大ベテランと呼べる域に達しているが、ここまで平均29.3点、6.4リバウンド、6.3アシスト、フィールドゴール成功率48.7%、3ポイント成功率41.7%と見事なパフォーマンスを披露しており、いまだ衰える気配を見せていない。

 キャリアを通じてゴールデンステイト・ウォリアーズを4度の優勝に導いたほか、シーズンMVPを2度、オールスターとファイナルMVPをそれぞれ1度ずつ受賞。レギュラーシーズン(3270本)、プレーオフ(561本)でいずれも歴代最多の3ポイントを成功させており、現時点でバスケットボール殿堂入りが決まっていると言っていい現役レジェンドだ。

 ただ、もし欠けている経歴があるとすれば、オリンピックの出場経験だろう。アメリカ代表として2007年のU19ワールドカップで銀メダル、2010、14年のFIBAワールドカップでは金メダルを獲得しているものの、オリンピックではまだプレーしていない。
 
 これについて、1月19日にNBAインサイダーのマーク・スタイン記者が公開したインタビュー記事によれば、カリーは2024年に開催されるパリ五輪への参戦について、こう語った。

「その機会については僕もワクワクしている。コーチ・カーが率いることもわかっているよ。世界選手権(現ワールドカップ)に2度出場してきたけど、その両方を経験したみんなは、オリンピックがどれほど違うものなのかと話してくれた。みんなが揃って、あの気持ちや雰囲気、それにアドレナリンが(ワールドカップとは)全然違うと言っているんだ」

 カリーが話したとおり、現在アメリカ代表の指揮官はウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が務めている。今夏にはワールドカップの開催も控えているものの、カリーにとって最大の焦点は、やはり2024年のパリ・オリンピックということなのだろう。

 2021年の東京オリンピックで金メダルの殊勲者となったケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)には、すでに代表入りのコンタクトをとったと報じられており、バスケットボール界における歴代最高のベストシューターであるカリーも、候補に入っていることは間違いない。
 
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「オリンピックの経験を味わいたいのは確か」とカリー