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「最高のピースになっている」攻守で輝きを放った八村塁をレブロンが称賛!「ルイがいてくれて俺たちはラッキーだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.02.01

八村はニックス戦でチーム3位の19得点に9リバウンドをマーク。40分の出場は、ウィザーズ時代を含めて今季最長だった。(C)Getty Images

 現地1月31日、ロサンゼルス・レイカーズは、敵地マディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックス戦に臨んだ。

 この日のレイカーズは、ガードのパトリック・ベバリーがヒザの痛みのため欠場。これによりダービン・ハム・ヘッドコーチは、今季26種類目となる先発メンバーにレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、デニス・シュルーダー、トロイ・ブラウンJr.、八村塁を起用した。
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 同点が14回、リードチェンジが14回という大接戦となったこの試合は48分間で決着がつかずに延長へもつれ込んだが、レイカーズはレブロン・ジェームズのレイアップで先制すると、そのまま相手にリードを譲らず129-123で3試合ぶりの勝利を手にした。

 レイカーズはレブロンが28得点、10リバウンド、11アシストで今季初のトリプルダブル、デイビスが27得点、9リバウンド、2スティール、ラッセル・ウエストブルックが17得点、6リバウンド、8アシスト、3スティール、シュルーダーが12得点、6アシストをマーク。

 そして2戦連続のスターター起用となった八村塁は、レブロン(42分56秒)に次ぐチーム2位の40分26秒コートに立ち、フィールドゴール成功率66.7%(8/12)の計19得点に9リバウンド、1ブロックで勝利に貢献。

 前半でチームトップの12得点を奪った日本人フォワードは、後半に7得点、延長では無得点に終わったが、シュルーダー、ウエストブルック、デイビス、レブロンとともにクロージングラインナップの一員としてコートへ立ち続け、延長の残り1分45秒にはジェイレン・ブランソンのショットをブロックし、チームに勢いをもたらした。
 
 オフェンスではレブロンとの2メンゲームからスペースをもらい、3ポイントラインからドライブしてステップバックジャンパーをヒット。その際にコートにいた4選手は八村の得点力を生かせるよう彼にスペースを与えていた。

 また、速攻で先陣を切って走り込んでダンク、ハーフコートオフェンスではカッティングしてリング下でレイアップを決めたほか、オフェンシブ・リバウンド争いに絡んで新たなポゼッションを与える好プレーも披露。

 試合後の会見に登場したレブロンは八村について「試合開始から最後までアグレッシブだった」と称賛。さらに次のように続けた。

「俺たちはルイをチームへ溶け込ませたくはない。彼のために整えてやりたいんだ。俺たちは毎晩、彼が持つ能力、彼がこのチームへもたらすことができることを必要としている。AD(デイビス)は彼に対して最初からアグレッシブになれと言っていた。彼は最後までそれをやってくれた。最高のピースになっているし、彼がいてくれて俺たちはラッキーだ」

 アウェー5連戦中のレイカーズは、2日にインディアナ・ペイサーズ、4日にニューオリンズ・ペリカンズと対戦する。栄えある"パープル&ゴールド"のユニフォームに身を包んだ八村は、新天地で着実に存在感を示している。

文●秋山裕之(フリーライター)

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