今季開幕から1試合も出場していなかったジェイ・クラウダーは、現地時間2月9日のトレード期限最終日にフェニックス・サンズからミルウォーキー・バックスに移籍した。
トレード成立までの数か月間、クラウダーは個別にワークアウトをこなしてきたものの、今月13日に久々にNBA選手たちとの5対5に参加。そこで「俺の足は重い状態にある」と語っており、オールスター期間中はコンディション調整に充てることとなった。
サンズから離脱していた期間、クラウダーは自宅で最大4画面のテレビを駆使して試合を観戦し、シミュレーションもしていたというが、昨年5月のプレーオフを最後にNBAの試合から遠ざかっている。
「俺は怒っている。それにイライラしているんだ。今の時点で、俺はもっと前からこういう状況にいるべきなんだと分かっていたから。けど現状は3、4か月もコートへ立てていないんだ」(クラウダー)
昨季はサンズで67試合に出場し平均9.4点、5.3リバウンド、1.9アシスト、1.4スティールに3ポイント成功率34.8%(平均1.9本成功)をマーク。タフなディフェンスと高確率の3ポイントでデビン・ブッカーやクリス・ポール、ディアンドレ・エイトンを支え、プレーオフでもスターターの一角を務めてきた。
だがサンズは今季に向けてキャメロン・ジョンソン(現ブルックリン・ネッツ)を先発起用する方針を固めたこともあり、クラウダーはチームから離脱。トレード先はなかなか見つからず、レギュラーシーズンの半分以上を消化したこの時点でようやく所属先が決まった。
それでもクラウダーはサンズに悪い印象は持っていないようだ。昨季までの2シーズンを過ごした古巣について、次のように振り返っている。
「フェニックスで過ごした時間には感謝している。チームメイトたち、そして2年間、俺を受け入れてくれた組織に対してもね。俺たちは最高の経験を積んだし、フェニックスでいくつか素晴らしいこともやってきた。俺たちはカルチャーというものを好転させたんだ。彼らが前へ進んでいくことを祈っている。俺はミルウォーキーで自分の新たなキャリアへと進んでいく」
2012年のドラフト2巡目でNBA入りしたクラウダーは、マイアミ・ヒート在籍時の20年、サンズ時代の21年にファイナルに出場しているが、前者はロサンゼルス・レイカーズ、後者はバックスに敗れて頂点には届かなかった。自身の役割を理解する32歳の名脇役はキャリア8チーム目のバックスで、悲願のチャンピオンリングを手にできるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
トレード成立までの数か月間、クラウダーは個別にワークアウトをこなしてきたものの、今月13日に久々にNBA選手たちとの5対5に参加。そこで「俺の足は重い状態にある」と語っており、オールスター期間中はコンディション調整に充てることとなった。
サンズから離脱していた期間、クラウダーは自宅で最大4画面のテレビを駆使して試合を観戦し、シミュレーションもしていたというが、昨年5月のプレーオフを最後にNBAの試合から遠ざかっている。
「俺は怒っている。それにイライラしているんだ。今の時点で、俺はもっと前からこういう状況にいるべきなんだと分かっていたから。けど現状は3、4か月もコートへ立てていないんだ」(クラウダー)
昨季はサンズで67試合に出場し平均9.4点、5.3リバウンド、1.9アシスト、1.4スティールに3ポイント成功率34.8%(平均1.9本成功)をマーク。タフなディフェンスと高確率の3ポイントでデビン・ブッカーやクリス・ポール、ディアンドレ・エイトンを支え、プレーオフでもスターターの一角を務めてきた。
だがサンズは今季に向けてキャメロン・ジョンソン(現ブルックリン・ネッツ)を先発起用する方針を固めたこともあり、クラウダーはチームから離脱。トレード先はなかなか見つからず、レギュラーシーズンの半分以上を消化したこの時点でようやく所属先が決まった。
それでもクラウダーはサンズに悪い印象は持っていないようだ。昨季までの2シーズンを過ごした古巣について、次のように振り返っている。
「フェニックスで過ごした時間には感謝している。チームメイトたち、そして2年間、俺を受け入れてくれた組織に対してもね。俺たちは最高の経験を積んだし、フェニックスでいくつか素晴らしいこともやってきた。俺たちはカルチャーというものを好転させたんだ。彼らが前へ進んでいくことを祈っている。俺はミルウォーキーで自分の新たなキャリアへと進んでいく」
2012年のドラフト2巡目でNBA入りしたクラウダーは、マイアミ・ヒート在籍時の20年、サンズ時代の21年にファイナルに出場しているが、前者はロサンゼルス・レイカーズ、後者はバックスに敗れて頂点には届かなかった。自身の役割を理解する32歳の名脇役はキャリア8チーム目のバックスで、悲願のチャンピオンリングを手にできるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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