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NBA

昨ユーロバスケの平均得点はドンチッチ&ヨキッチ以上。NBA入りが期待される“欧州最注目選手”サシャ・ヴェゼンコフ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.02.18

欧州最注目のヴェゼンコフ。特にオフ・ザ・ボールでの動きは必見だ。(C)Getty Images

欧州最注目のヴェゼンコフ。特にオフ・ザ・ボールでの動きは必見だ。(C)Getty Images

 現在、ヨーロッパで最も注目されている選手といえば、サシャ・ヴェゼンコフこと、アレクサンダー・ヴェゼンコフだ。

 所属するオリンピアコスは、現在ユーロリーグで首位に立っている。ヴェゼンコフはそこでリーグ首位の平均7.4リバウンド、同2位の18.4点、そして総合的なパフォーマンスを示す評価指数でも23.5と№1の数字を叩き出す、今シーズンのMVP筆頭候補だ。

 身長206cmのブルガリア人フォワードは、昨夏のユーロバスケットでは、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/大会平均29.3点)、フィンランドのラウリー・マルッカネン(ユタ・ジャズ/同27.9点)に次ぐ大会3位の平均26.8点をマーク。ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/同26.0点)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/同21.7点)をも上回った彼は、得点ランキングTOP10内で唯一のNBA未経験選手だった。そして1試合平均12.2本のリバウンドは、猛者たちを抑えて堂々の大会ベストレコードだ。
 
 これまでギリシャリーグとスペインのバルセロナでプレーしていたヴェゼンコフは、2017年のドラフトでブルックリン・ネッツから57位で指名された。その後、ジェームズ・ハーデンがヒューストン・ロケッツからネッツに移籍した2021年1月の4チーム間トレードの一環で、保有権はクリーブランド・キャバリアーズへ。さらに昨年のトレードで、現在はサクラメント・キングスが彼の保有権を手にしている。

 そのキングスのアシスタントコーチ、ジェイ・トリアーノが先日、オールスターブレイクの機会を利用して、ギリシャまでヴェゼンコフの視察に訪れた。

「我々が彼の権利を有しているが、まだ一度も生で彼のプレーを観たことがなかったから、このオールスターブレイクの機会に足を運ぶことにした。彼がいかに優れた選手かは耳にしていたからね」

 ギリシャの放送局『ERT』にそう語ったトリアーノ。

 ギリシャの国内カップ戦の準々決勝だったこの試合で、ヴェゼンコフはゲームハイの15得点に8リバウンドの活躍で、オリンピアコスの勝利に貢献。そのプレーを間近で観たトリアーノは、感想をこう描写している。
 
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