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NBA

かつての“神童”ルビオが、380日ぶり復帰の喜びを語る「やっと大好きなスポーツをプレーできる」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.01.15

2021年12月28日以来のコートに立ったルビオ。好調キャブズに頼れるベテランが帰ってきた。(C)Getty Images

2021年12月28日以来のコートに立ったルビオ。好調キャブズに頼れるベテランが帰ってきた。(C)Getty Images

 現地時間1月12日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で、クリーブランド・キャバリアーズのリッキー・ルビオが380日ぶりにNBAのコートに立った。

 第1クォーター残り3分38秒、ユタ・ジャズ時代の同僚でもあるドノバン・ミッチェルに代わって送りだされたルビオは同クォーター終盤、ジャバリ・ウォーカーから誘ったファウルで得たフリースローを1本沈め、2021年12月以来の得点をあげた。

 その後も約10分間コートに立ったルビオは、3ポイントシュート2本を含む9得点に3リバウンド、1アシストで復帰戦を終えた。

 試合はブレイザーズのデイミアン・リラードがシーズンハイの50得点と奮闘するも、最終クォーター残り5分を切ったところでエースのミッチェルがロングジャンパーを沈めて逆転。そこから僅差での攻防を逃げ切って、キャブズが119-113の勝利でルビオの復帰戦を飾った。

 試合前、キャブズの選手やコーチたちは『Difficult roads always lead to beautiful destinations.』(困難な道は必ず美しい目的地に通じる)というメッセージが書かれたTシャツで登場。試合後のロッカールームでは、チームのロゴをかたどったMVPネックレスも贈られ、チームをあげてスペイン人ガードの復帰をお祝いした。
 
「気持ちよくプレーできた。最初、特にコートに入った瞬間はちょっと奇妙な感じがしたけれど、その後はいつも通りの感じだった。もちろん、リズムといったあらゆることはこれから戻ってくると思うけど、今日はいろいろな感情がわいてきた。この1年間はとにかく健康体を取り戻すために頑張ってきたから、またバスケットボールをプレーできることに感謝している」

 ルビオは試合後、感慨深げに復帰戦を振り返った。

 2021年12月28日のニューオリンズ・ペリカンズ戦、ルビオはペネトレーションを試みたところで転倒し、その場で左ヒザを抱えてうずくまった。診断は前十字靱帯断裂という重傷。ルーキーイヤーだった2012年3月のロサンゼルス・レイカーズ戦で負傷した箇所に再びメスを入れることとなった。

 27得点、13リバウンド、9アシストと、トリプルダブルまであと一歩という傑出したパフォーマンスを披露していた最中に起きた悲劇。全休が決まったあと、2月にはインディアナ・ペイサーズにトレードされたが、当然、1試合も出場できないままフリーエージェントでオフに突入した。すると昨年7月、再び古巣のキャブズに迎えられ、地道にリハビリを続けていた。
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