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「やってやろうぜ」ヒート入団のラブがファンにメッセージ「勝利することが第一。フロアに立つ準備はできている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.02.21

ラブにとってヒートはキャリアで3チーム目。34歳のベテランは“第3章”に心を躍らせている。(C)Getty Images

 現地時間2月18日、ケビン・ラブはクリーブランド・キャバリアーズとの契約をバイアウトに合意。フリーエージェントとなった34歳のベテランは、新天地としてマイアミ・ヒートとの契約を決断した。20日に正式契約を結び、さっそく練習場で3ポイントを綺麗に沈めている。

「さぁ第3章だ。マイアミ・ヒートの一員になることは特別なこと。だから僕は勝利することが第一だ。この球団へ加入できて楽しみにしているし、このチームにいる多くの人たちを知っている。パット(ライリー/球団社長)はもちろんのこと、アンディ(エリスバーグ/GM)、コーチ・スポー(エリック・スポールストラHC)、それにコーチングスタッフのみんなもね。ワクワクしているし、フロアに立つ準備はできているよ」

 ラブはヒートの公式SNSへそう話しかけており、「ヒート・ネーション。楽しみにしているよ。金曜には戻ってくる。今夜の僕はジムにいるよ。やってやろうぜ」と新しい挑戦に心を躍らせていた。

 イースタン・カンファレンス7位の32勝27敗(勝率54.2%)でオールスターブレイクを迎えたヒートは、24日にミルウォーキー・バックス、翌25日にシャーロット・ホーネッツとのアウェー2連戦が組まれており、ラブはそのどちらかの試合で新天地デビューすることが期待されている。
 
 ジミー・バトラー、バム・アデバヨという2枚看板が君臨するヒートには、カイル・ラウリーやタイラー・ヒーロー、ケイレブ・マーティン、マックス・ストゥルース、ヴィクター・オラディポといった選手たちがいるが、今月7日にドゥエイン・デッドモン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)をサンアントニオ・スパーズへトレードしたことでビッグマンの薄が薄くなっていた。

 そこでヒートは20日にラブ、そしてキャリア9年を誇るコディ・ゼラーという2人のベテランビッグマンと契約。今季の平均得点(108.3)はリーグワースト、オフェンシブ・レーティングも27位(111.4)、さらに3ポイント成功率33.4%は28位と、攻撃面で苦しんでいただけに、ラブとゼラーはフロントコートの控えとしてローテーション入りが予想される。

 今季オールスターにも選ばれたアデバヨは、ラブについて『AP』へこのように期待を寄せていた。

「彼はスマートで、フロアを広げてくれる。それに彼のような選手からは学ぶこともできるし、コーナーへ待機することができる。彼とUD(ユドニス・ハズレム)、彼らはさまざまな人生を歩んでいるけど、今は同じ道を進むことになった。ああいう選手たちがいることで、僕をものすごく助けてくれるさ。彼(ラブ)は多才な才能を持つ素晴らしい人間さ」

 ラブとゼラーをロスターへ加えたのは、ヒートのオフェンス力と経験値の向上を意味する。プレーイン・トーナメント進出圏内から抜け出し、プレーオフ出場枠へ順位を上げられるかに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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