現地時間２月23日、NBAはオールスターブレイクを終え、レギュラーシーズン後半戦がスタートした。

　ここから先は、プレーオフならびにプレーイン・トーナメント進出を争うチーム、将来を見据えて若手の育成を強化していくチームで二分される。

　そうしたなか、球宴明けの初戦に勝利し、現在ウエスタン・カンファレンス３位の33勝25敗（勝率56.9％）と大躍進を見せているサクラメント・キングスが、17シーズンぶりのプレーオフ出場を果たすべく残り24試合へ臨む。

　今季からマイク・ブラウンHC（ヘッドコーチ）が就任したキングスは、リーグトップの平均119.7点、オフェンシブ・レーティングでも同２位の117.6と、超攻撃型のバスケットボールで白星を積み重ねている。

　オールスターでは新人のキーガン・マレーが「ライジングスターズ」、ケビン・ハーターが「３ポイントコンテスト」、そしてオールスターゲーム本戦にはドマンタス・サボニス、ディアロン・フォックス（代替選出）と、計４選手を送り込んだ。
  「最高だね。サクラメントという街、そしてキングスを代表して４人もいるなんて、しばらくなかったこと。僕はその一員になれて嬉しいね」

　オールスターのメディアデーでサボニスがそう語ったように、チームの好調とともに注目を浴びる機会が増えたことは間違いないだろう。

　ただ、キングスがこのままウエスト上位の戦績をキープし、プレーオフへ進出できるという保証はどこにもない。ロスターにはハリソン・バーンズ（2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝）、マシュー・デラベドーバ（16年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝）がいるくらいで、全体的に見ればプレーオフ経験は少ない。

　23日に『The Athletic』へ公開された記事のなかで、ブラウンHCはチームの現在地についてこのように話していた。

「オールスターブレイク明けまで、本物のシーズンは始まらない。我々にとって、オールスターブレイクの時点でこの位置にいることは、（プレーオフ出場という）ターゲットを背負っているということ。今の我々は狩りをしているんだ。我々が現時点でチームとしてどの位置にいるかは分からない。このチームはそれを乗り越えたことがないからだ」