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NBA

“憧れ”のレナードと渡り合った八村。スーパースターからの“レッスン”を教訓に、もう1ランク上のステージへ

秋山裕之

2019.12.02

序盤から軽快に得点を重ねた八村は、自己最多を大きく更新する30得点の活躍。(C)Getty Images

序盤から軽快に得点を重ねた八村は、自己最多を大きく更新する30得点の活躍。(C)Getty Images

 12月1日(日本時間2日)。ワシントン・ウィザーズはウエスタン・カンファレンスのチームとのアウェー4連戦の最終日に、ステイプルズ・センターでロサンゼルス・クリッパーズと対決した。

 開幕から18試合連続で先発に名を連ねた八村塁は、NBA入り前から憧れの1人に挙げていたカワイ・レナードとマッチアップ。試合最初の3ポイントをミスしたものの、直後の攻撃で得意のプルアップジャンパーを決めてチーム初得点をあげた。

 第1クォーター中盤には、オフェンシブ・リバウンドを奪いゴール下で加点。1度はシュートを外しながらも、自らリバウンドでフォローし、最後はティップインでゴールに捻じ込んだ。同クォーター残り2分38秒にはイシュ・スミスのパスから豪快なダンクを叩き込む。さらにブラッドリー・ビールとの2メンゲームでゴールにアタックを仕掛けると、ヘルプに来たパトリック・ベバリーを押し込んで3ポイントプレーを成功させた。

 この日は控えセンターのモリッツ・ヴァグナーが欠場のため、第1クォーター終盤にはセンターとしてプレー。レナードやポール・ジョージに加え、インサイドのモントレズ・ハレルともマッチアップを演じた。
 
 第1クォーターをフル出場した八村は、第2クォーター残り7分3秒にコートへ戻ると、いきなり速攻からボースハンドダンクをお見舞い。残り3分41秒にはビールのアシストからレイアップに持ち込み、前半だけで13得点、5リバウンド、2アシストをマークした。しかし試合はリーグ屈指の層の厚さを誇るクリッパーズが完全に流れを掌握。ジョージとレナードの両輪に加え、ハレル、ルー・ウィリアムらが着実に得点を重ね、82-57と大量リードを奪って折り返した。

 後半に入ってもウィザーズはクリッパーズの堅守の前に苦しむなか、八村は第3クォーター開始12秒に右コーナー付近から3ポイント、ベバリーとの1対1ではドリブルで押し込んでターンアラウンドジャンパーを鮮やかに沈めるなど、集中力を切らさずチームを牽引。

 その後もファーストブレイクからレイアップ、キャッチ&シュートなど立て続けにゴールを奪う。さらに残り44.6秒にはまたもや右コーナー付近から長距離砲を沈めて、第3クォーター終了時点でキャリアハイとなる27得点に到達した。
 
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