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「カワイが1番手で俺は2番手」。クリッパーズのジョージが「ただ勝ちたいだけ」と優勝への想いを語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.02

ジョージ(中央)は自身をレナード(右)に次ぐ2番手だと語る。再タッグとなるウエストブルック(左)とともに、目指すは頂点のみだ。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・クリッパーズ在籍4年目を迎えた今シーズン。ポール・ジョージはここまで47試合に出場して平均34.4分、23.5点、6.1リバウンド、5.2アシスト、1.47スティールとオールラウンドな成績を残し、2月には2年ぶり8度目のオールスターにも選ばれた。

 現在32歳のジョージは、2010年にデビューしたインディアナ・ペイサーズでローテーションプレーヤーからスターター、そしてエースへと成長。プレーオフではレブロン・ジェームズ(当時マイアミ・ヒート/現ロサンゼルス・レイカーズ)と3年連続でNBAファイナル進出を競い合った。

 17年にオクラホマシティ・サンダーへトレード後は、ラッセル・ウエストブルックと強力デュオを形成し、2018-19シーズンにはキャリアハイの平均28.0点、8.2リバウンドに4.1アシスト、リーグ最多の2.21スティールをマークして、オールNBAとオールディフェンシブの両1stチームに名を連ねた。

 19年夏にクリッパーズへ移籍後は、2度の優勝を誇るカワイ・レナードとタッグを組み、21年のプレーオフではフランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出に貢献。2枚看板が健康体を取り戻した今季は、球団史上初のファイナル進出、そしてチャンピオンシップ獲得をゴールに掲げている。
 
 現地時間3月1日、元選手のJJ・レディックがホストを務めるポッドキャスト番組『The Old Man and the Three』で、ジョージは自身をエースではなく、"チームプレーヤー"として見ていると語った。

「最高のレベルで勝つために、俺は自分に正直でなければならない。俺が単独エースだとは思わない。高いレベルで得点を取れるし、試合を支配することだってできる。けど、チャンピオンシップを勝ち取りたいなら、自分の役割はそこではないと思うんだ」

 リーグ屈指のウイングプレーヤーは、1試合30点を稼ぐことができる非凡な得点力に加え、プレーメーキングもこなせる多彩なスキルを持つ。だが、昨年10月には「(このチームでは)カワイがナンバー1だ。俺はそれで全く問題ない。自分は彼を補完し、彼の負担を軽減できるようにしていく」と口にしており、こうも話していた。
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「ハッキリと言っておく。自分は2番手なんだ」