NBA

「基本がしっかりしている」「長期的に見ても最高の選手」クリッパーズの2大スターが八村塁を激賞!

秋山裕之

2019.12.03

八村は2日のクリッパーズ戦、デビュー18戦目にして初の30得点超えを達成した。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは、ウエスタン・カンファレンスのアウェー4連戦を1勝3敗で終えて、ワシントンへ帰還。2戦目のフェニックス・サンズ戦に勝利したものの、リーグ全体で見てもトップレベルにランクされるデンバー・ナゲッツ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズには大差で敗れ、格の違いを見せつけられた。

 それでも、レギュラーシーズン序盤で強豪と対戦できたことは、若手中心のウィザーズにとって、課題が明確となり、今後に向けて収穫も多かったと言えるだろう。

 特にルーキーの八村塁にとって、ナゲッツ戦ではポール・ミルサップ、レイカーズ戦ではレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、クリッパーズ戦ではカワイ・レナードやポール・ジョージといったオールスター選手とマッチアップしたことは、非常に良い経験となったに違いない。

 クリッパーズ戦でキャリアハイの30得点をマークした八村について、「非常に優れたルーキーだ。初めて対戦したけど、とても良かった。これまでたくさんのルーキーを見てきているけど、その中でも際立っている。(2019年ドラフトで指名された中で)優秀な選手の1人。長期的に見ても最高の選手の1人だ」とジョージが高評価。
 
 八村が好きなプレーヤーに挙げているレナードも、「優れた選手。基本がしっかりしていて、(コート上で)オープンになれる能力がある。経験を積んで、引き出しが増えていけば、どんどん上達していくだろう」とコメントした。

 レナードが語ったように、ゲームの中で八村はボールハンドラーではないものの、フロアの状況を見てピックをかけたり、ペイント内へ突進するなど、流れの中でオープンになって得点に絡むことができる点は強みのひとつだろう。ボールを手にしてキャッチ&シュートを打つだけでなく、ドリブルで自身の得意なエリアへ持ち込んでジャンパーを決められることに非凡なスコアリング能力を垣間見ることができる。

「ルイはどんなことがあっても精一杯やってくれる。闘争心が素晴らしいね。彼は勝者のDNAを持っているからこのチームにいる。だから引き続き、ルイと(ブラッドリー)ビールを中心にチームを作り上げていきたい」

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチが称賛していたことからも分かるように、八村はウィザーズが誇るヤングコアの中心的存在となっている。今後も相手チームが八村を研究し、得点を封じる場面は増えてくるだろうが、LAの2チームとの試合で八村が強烈な存在感を放っていたことは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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