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NBA

リビングストンが語る“ウォリアーズ王朝が長く続いた理由”。「世界のスポーツシーンを見ても非常に稀なこと」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.03.12

ウォリアーズのフロントとして働くリビングストン。昨年9月にはジャパンゲームズで来日も果たした。(C)Getty Images

ウォリアーズのフロントとして働くリビングストン。昨年9月にはジャパンゲームズで来日も果たした。(C)Getty Images

 かつてゴールデンステイト・ウォリアーズで3度のリーグ制覇を果たしたショーン・リビングストン。2019年9月に現役を引退してからは同球団のフロント入りし、昨年はマネジメント側として初めて優勝を経験した。

 現在の彼の役割は、コートの内外で選手を管理すること。主に19~20歳の若い選手たちをサポートしている。

「NBAでは、選手1人1人が自分の会社の社長のようなものだ。メーカーと組んで自分をブランディングしたり、SNSでの発信にはパブリシティの役割がある。そしてファンたちとどう関係を育んでいくかも重要な点だ」

 2004年のドラフトで全体4位という高順位でロサンゼルス・クリッパーズに迎えられたものの、その後は大ケガを負い、Gリーグ行きも経験。リビングストンはなかなかの苦労人だ。
 
「どんなことが起きてもいいように、自分のメンタルを常に準備しておくこと」

 これが、彼が選手たちに授けている教えだという。2007年に複数の靭帯を損傷する重症を負い、翌シーズンには全休も経験している彼の言葉だけに重みがある。

「彼はコート上でも素晴らしい選手だったが、フロントでは、リーダーシップ、コミュニケーション能力、そして静かな闘志、謙虚さと自信といったものを存分に発揮してくれている。

 彼には若い選手にとってのメンターになってもらいたいと願っている。彼自身が選手時代にあらゆることを経験しているからね。彼のキャリアには多くのアップダウンがあったが、彼はそうした経験を、若い選手たちと共有してくれている」

 選手時代から彼を高く評価していたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も、リビングストンがチームにもたらしているプラス要素をそう表現する。

 しかし、彼がキャリアで体験したのは苦労だけではない。10年間で9球団を渡り歩き、ジャーニーマンと言われたリビングストンだが、現役最後にプレーしたウォリアーズには5年間在籍。そのすべてのシーズンでファイナル出場を経験するという、華々しいキャリアのクライマックスを謳歌した。
 
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