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デュラントの“古巣凱旋”を心待ちにするウォリアーズ指揮官。現順位ではサンズとプレーオフ1回戦で激突も<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.15

デュラントは2016年にウォリアーズに加入。彼が所属した3シーズンでチームはいずれもファイナルに勝ち進み、2度の優勝を果たした。(C)Getty Images

 現地時間3月13日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ホームのチェイス・センターでフェニックス・サンズと対戦した。

 この日を迎えた時点で、サンズはウエスタン・カンファレンス4位の37勝30敗(勝率55.2%)で、ウォリアーズは6位の35勝33敗(勝率51.5%)。王者ウォリアーズにとってはプレーオフに向けてなんとしてでも勝利しておきたい試合だった。

「我々はどれほど重要な試合かを理解していた。クレイ(トンプソン)もそれを十分理解していて、チームに雰囲気を作り出してくれた」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が試合後に振り返ったとおり、ウォリアーズは前半で75-58と突き放し、最終スコア123-112でサンズを一蹴した。

 ウォリアーズはトンプソンがゲームハイの38得点(前半で33得点)に5リバウンド、ステフィン・カリーが23得点、7リバウンド、5アシスト、ジョーダン・プールが20得点、6アシスト、ドンテ・ディヴィンチェンゾが10得点、3アシスト、ケボン・ルーニーが10リバウンド、5アシストを残して勝利に貢献した。
 
 敗れたサンズではデビン・ブッカーが32得点、4リバウンド、2スティール、ディアンドレ・エイトンが27得点、12リバウンド、クリス・ポールが11得点、5リバウンド、11アシスト、ジョシュ・オコギーが11得点を残すも、一度もリードを奪えずに完敗。

 13日終了時点で、37勝31敗(勝率54.4%)のサンズがウエスト4位、36勝33敗(勝率52.2%)のウォリアーズが5位。もしこの順位のままレギュラーシーズンを終えると、両チームはプレーオフのファーストラウンドで対戦することになる。

 もっとも、サンズはケビン・デュラントが左足首捻挫、ウォリアーズはアンドリュー・ウィギンズが家族の事情のためこの試合を欠場しており、ベストメンバーとは言えない布陣だった。

 特にデュラントにとって、ウォリアーズは2016-17シーズンから3シーズンプレーした古巣であり、17、18年の連覇達成時にはファイナルMVPに輝いている。

 19年夏にサイン&トレードでブルックリン・ネッツへ移籍してから3年半が経過したものの、実はデュラントがチェイス・センターでウォリアーズファンの前でプレーした機会は1度もない。

 ネッツはイースタン・カンファレンス所属のため、ウエストのチームと対戦するのは年に2度、敵地でプレーするのは1度しかない。デュラントは19-20シーズンをアキレス腱断裂のため全休。20-21シーズンに復帰し、21年2月13日にチェイス・センターのコートに立ったが、当時は新型コロナウイルスのパンデミックのため無観客での開催だった。
 
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今年のプレーオフでデュラントの“古巣凱旋”が実現?