アレン・アイバーソンと言えば、“史上最も小さい得点王”と呼ばれたように、身長183cmの小柄な部類に入る身体で大男たちの守備を切り裂き、通算4回の得点王に輝いた。
また、毎試合平均40分以上コートに立ち続け、チームのためにプレーにし続けたタフネスさでも知られる。本人は現役時代、“フル出場”も辞さない構えだったと振り返っている。
1996年のドラフト1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したアイバーソンは、瞬く間にチームのエースへ。鋭いドリブルを武器に得点を量産し、2000-01シーズンには平均31.1点で自身2度目の得点王に輝くとともにシーズンMVPを獲得し、NBAファイナルにも進出した。
キャリア中盤以降はデンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズ、シクサーズ、トルコのベシクタシュと渡り歩いたが、通算2万4368得点は歴代32位にランクイン。
「大事なのは身体のサイズじゃない。“ハートのサイズ”だ」の名言とともに多くの人々の記憶に刻まれ、2016年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
そんなアイバーソンは、通算914試合に出場して歴代4番目に長いキャリア平均41.12分間プレーし、1998-99シーズン(41.5分)、01-02シーズン(43.7分)、02-03シーズン(42.5分)、03-04シーズン(42.5分)、05-06シーズン(43.1分)、06-07シーズン(42.5分)と計6回、リーグ最多の平均出場時間を記録。
意図的に選手を休ませる“ロード・マネジメント”やプレー時間の制限が浸透し、レジェンドのチャールズ・バークレーが「ファンに対して失礼」と苦言を呈した近年の状況から見ると、異色の存在だった。
『Jason Walton Live It Podcast』のインタビューでは、「コーチングスタッフもトレーニーグスタッフも、俺に何か制限をかけようとはしなかった」と当時を振り返っている。
「勝利に対する執念だったし、俺がコートでプレーするのが好きだったという事実でもある。48分間プレーし続けることもできたと思っていた。試合が終わったら休めばいい、とね。ゲームの48分間、いわゆるゾーンに入っていた。とにかくプレーをさせてほしかった。幸いにも、俺にはそれを実現させてくれるコーチ陣とトレーニングスタッフがいた」
時に、ヘッドコーチからの“交代命令”に不服そうな態度を取ったことを認めつつも、すべてはバスケットボールへの愛と、あくまで勝利を追い求めるがゆえのマインドだったと語る。
「チャンスさえあれば、2日連続で(休みなしの)48分間プレーすることも可能だった。コーチが必死に俺を休ませてくれることもあった。でも、俺はいつも交代させられて、反抗的な態度を取っていた。俺は競争心にあふれているだけで、セルフィッシュなわけじゃない。自分がコートにいれば、バスケットボールで勝つチャンスがより多くあると思っただけだ」
そんなアイバーソンの燃えるような闘争心に、往年のファンたちが心を揺さぶられたのは言うまでもない。今後NBAで“不屈の男”の魂を継承する選手たちが現れるのか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
また、毎試合平均40分以上コートに立ち続け、チームのためにプレーにし続けたタフネスさでも知られる。本人は現役時代、“フル出場”も辞さない構えだったと振り返っている。
1996年のドラフト1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したアイバーソンは、瞬く間にチームのエースへ。鋭いドリブルを武器に得点を量産し、2000-01シーズンには平均31.1点で自身2度目の得点王に輝くとともにシーズンMVPを獲得し、NBAファイナルにも進出した。
キャリア中盤以降はデンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズ、シクサーズ、トルコのベシクタシュと渡り歩いたが、通算2万4368得点は歴代32位にランクイン。
「大事なのは身体のサイズじゃない。“ハートのサイズ”だ」の名言とともに多くの人々の記憶に刻まれ、2016年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
そんなアイバーソンは、通算914試合に出場して歴代4番目に長いキャリア平均41.12分間プレーし、1998-99シーズン(41.5分)、01-02シーズン(43.7分)、02-03シーズン(42.5分)、03-04シーズン(42.5分)、05-06シーズン(43.1分)、06-07シーズン(42.5分)と計6回、リーグ最多の平均出場時間を記録。
意図的に選手を休ませる“ロード・マネジメント”やプレー時間の制限が浸透し、レジェンドのチャールズ・バークレーが「ファンに対して失礼」と苦言を呈した近年の状況から見ると、異色の存在だった。
『Jason Walton Live It Podcast』のインタビューでは、「コーチングスタッフもトレーニーグスタッフも、俺に何か制限をかけようとはしなかった」と当時を振り返っている。
「勝利に対する執念だったし、俺がコートでプレーするのが好きだったという事実でもある。48分間プレーし続けることもできたと思っていた。試合が終わったら休めばいい、とね。ゲームの48分間、いわゆるゾーンに入っていた。とにかくプレーをさせてほしかった。幸いにも、俺にはそれを実現させてくれるコーチ陣とトレーニングスタッフがいた」
時に、ヘッドコーチからの“交代命令”に不服そうな態度を取ったことを認めつつも、すべてはバスケットボールへの愛と、あくまで勝利を追い求めるがゆえのマインドだったと語る。
「チャンスさえあれば、2日連続で(休みなしの)48分間プレーすることも可能だった。コーチが必死に俺を休ませてくれることもあった。でも、俺はいつも交代させられて、反抗的な態度を取っていた。俺は競争心にあふれているだけで、セルフィッシュなわけじゃない。自分がコートにいれば、バスケットボールで勝つチャンスがより多くあると思っただけだ」
そんなアイバーソンの燃えるような闘争心に、往年のファンたちが心を揺さぶられたのは言うまでもない。今後NBAで“不屈の男”の魂を継承する選手たちが現れるのか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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