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NBA

センターとして及第点のプレーを見せた八村塁。次のシクサーズ戦ではオールスターのエンビードとマッチアップ?

秋山裕之

2019.12.04

センターとして及第点の活躍を見せた八村。ただ、リバウンドを奪い切れなかった点は次戦に向けての改善ポイントだ。(C)Getty Images

センターとして及第点の活躍を見せた八村。ただ、リバウンドを奪い切れなかった点は次戦に向けての改善ポイントだ。(C)Getty Images

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは12月3日(日本時間4日)、ホームのキャピタル・ワン・アリーナで、イースタン・カンファレンス8位のオーランド・マジックと対戦した。

 ウィザーズはエースのブラッドリー・ビールが今季5度目の40点以上(42得点)、先発を務めたダービス・ベルターンスが21得点、アイザイア・トーマスが20得点をマーク。

 しかしマジックのマーケル・フルツ、エバン・フォーニエ、DJ・オーガスティンのガード陣に75得点を許し、また総リバウンドで38-48と差をつけられ、120-127で敗れた。

 この試合、ウィザーズは先発のトーマス・ブライアント(右足甲のストレス反応)と控えのモリッツ・ヴァグナー(左足首負傷)という2人のビッグマンが欠場。この緊急事態に八村は「高校時代以来」というセンターのポジションを任され、38分間の出場で15得点、6リバウンド、キャリアハイの4アシストというスタッツを残した。

 ビッグマン不足によって第4クォーターにファウルが4個まで増えた八村だったが、それまでの時間帯でファウルトラブルに陥らなかったことは評価したい。

 ディフェンスでもスイッチしてフルツやフォーニエといった相手のガード陣に対してファウルを回避。ポンプフェイクに引っかかってしまうシーンもあったものの、ファウルせずに持ちこたえていた。
 
 その一方で、アーロン・ゴードンやモー・バンバ、ジョナサン・アイザックなどマジックのフロントコート陣を相手にリバウンドを奪いきれなかった点は改善が必要だろう。

 5日(同6日)に対戦するフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ジョエル・エンビード、アル・ホーフォード、トバイアス・ハリスというリーグ屈指のフロントコート陣を揃えるチームだ。

 先発のブライアントは数週間の離脱が予想され、加えてヴァグナーも次の試合で復帰できるかは未定の状態。

 もしヴァグナーが欠場すれば、シクサーズ戦で八村はオールスター選手のエンビード(213cm)とマッチアップすることになる。

 もともとウィザーズはセンターの層が薄く、それでいて同ポジションに故障者が続出。フォワードとセンターに優秀なタレントを揃えるシクサーズは分が悪い相手で、とりわけリバウンド争いで苦戦することは必至だ。

 この点は、コートにいる5人全員がしっかりとボックスアウトし、ディフェンシブ・リバウンドを1回で奪い、シクサーズへセカンドチャンスを与えないようにしたい。

 自身にかかる負担はマジック戦以上に大きくなるだろう。ただその分コートに立つ時間も長くなりそうで、エンビードとの対戦にも「負けないでしっかりやりたい」と意欲を語った八村。着実に成長を続ける“日本の至宝”が、スタープレーヤー相手にどんなプレーを見せるのか注目が集まる。

文●秋山裕之(フリーライター)
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