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「相手によってプレーレベルを落とし始めている」ピアースが古巣セルティックスに警鐘「最後までやり通さなければならない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.22

球宴後に調子を落としているセルティックスにOBのピアースが警鐘を鳴らした。(C)Getty Images

 昨季のボストン・セルティックスは12年ぶりにイースタン・カンファレンスを制してNBAファイナルまで勝ち進むも、ゴールデンステイト・ウォリアーズに2勝4敗で敗退。その悔しさをバネに今季に挑んだチームは、開幕から20勝5敗と好スタートを切り、リーグベストの42勝17敗(勝率71.2%)でオールスターブレイクを迎えた。

 しかし球宴後は8勝6敗(勝率57.1%)と停滞。現時点でミルウォーキー・バックス(51勝20敗/勝率71.8%)に次ぐ、カンファレンス2位の50勝23敗(勝率68.5%)を残しているとはいえ、シーズン後半の停滞により今後を不安視する声も少なくない。
 
 現地時間3月21日のセルティックスとサクラメント・キングスの試合前、キングスのプレゲームライブへ登場した元セルティックスのポール・ピアースは「彼らのスランプは、レギュラーシーズンの退屈な時であろうと、やるべきことはたくさんあるということだね」と分析。

 さらに現役時代、セルティックスのトップスコアラーとして何度もクラッチショットを沈め、2008年にはチームを17度目の優勝に導いたスコアラーは古巣に警鐘を鳴らしている。
 
「彼らはプレーオフが始まることを望んでいるが、それまでにはプロセスがあることを理解しなきゃいけない。俺はあのチームが相手によってプレーレベルを落とし始めているように思うね。だが最後までやり通さなきゃいけない。相手のレベルに合わせてはいけないんだ。プレーオフが始まれば、ベストのことをして正しくプレーし、勝利を続けていかなければならないからね」

 ピアースの言葉が伝わったのか、この日セルティックスは132-109でキングスを撃破し、直近7戦を5勝2敗とした。

 チームはジェイソン・テイタムがゲームハイの36得点に8リバウンド、4アシスト、2スティール、ジェイレン・ブラウンが27得点、5リバウンド、4アシスト、デリック・ホワイトが20得点、7リバウンド、12アシスト、2ブロック、マーカス・スマートが17得点、7アシスト、2スティール、アル・ホーフォードが11得点、5リバウンドと先発陣が見事な活躍を披露した。
 
 レギュラーシーズンは残り9試合。3月30日にはミルウォーキー・バックス、4月4日にはフィラデルフィア・セブンティシクサーズとの対戦が組まれている。17度の優勝を誇る名門が、ポストシーズンで対戦が予想されるライバルを撃破し、良い流れで大舞台に挑むことができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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