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NBA

「リーダーとして成長している」好調キングスを牽引するフォックスをレジェンドが絶賛「チームメイトは彼をリスペクトしている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.22

得点とアシストで好調のキングスを牽引するフォックス。キャリア6年目で初のプレーオフが間近に迫っている。(C)Getty Images

得点とアシストで好調のキングスを牽引するフォックス。キャリア6年目で初のプレーオフが間近に迫っている。(C)Getty Images

 現地時間3月21日、今季好調のサクラメント・キングスは、ホームのゴールデン1センターでボストン・セルティックスと対戦した。

 キングスはディアロン・フォックスが18得点、ドマンタス・サボニスがトリプルダブル(16得点、13リバウンド、12アシスト)、キーガン・マレーが15得点、5リバウンド、ハリソン・バーンズが11得点、ベンチからはデイビオン・ミッチェルが13得点、テレンス・デイビスが12得点と計6選手が2桁得点をあげたが、セルティックスに18本の3ポイントを決められ、109-132で敗退。

 それでも昨季まで16シーズン連続で負け越していたキングスは、21日時点でウエスタン・カンファレンス3位の43勝29敗(勝率59.7%)。オールスターブレイク後はミルウォーキー・バックス(10勝3敗/勝率76.9%)に次ぐ、リーグ2位の11勝4敗(勝率73.3%)と大きく勝ち越しており、2006年以来初のプレーオフ進出がすぐそこまで迫っている。

 そんななか、セルティックス戦の試合前のプレゲームライブへ登場したポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、司令塔のフォックスを高く評価していた。

 25歳のスピードスターは17年のドラフト1巡目5位でキングスに入団。NBA6年目の今季は平均得点(25.5点)とフィールドゴール成功率(51.6%)でキャリアハイを更新し、オールスターに初出場。さらに最終クォーターの平均得点はリーグ6位(7.9点)とクラッチプレーヤーして何度もチームを勝利へ導いてきた。
 
 ピアースはそんなフォックスを「俺はあのチームのロッカールームにいるわけじゃないが、フォックスは若きリーダーとして成長していることが見てとれる。彼は若いけど、チームメイトたちは本当に彼のことをリスペクトしている。そして彼はリーグで最もクラッチタイムに強い選手の1人だ」と絶賛していた。

 そしてピアースは、キングスをリーグ最高級のオフェンシブチームへ引き上げたマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)についても言及。

「彼(フォックス)とマイク・ブラウン、あの2人のコンビネーションによって、他のみんなも行動を共にし、それぞれの役割が分かるものなんだ。その点が彼らを危険なチームにしている。それが今のサクラメントなんだ」

 熱狂的なファンが集まるサクラメントで、長年ドアマットチームだったキングスをプレーオフ戦線へと押し上げたフォックスとブラウンHC。もっともチームにはフォックス以外にも万能ビッグマンのサボニスや、経験豊富なバーンズ、シュート力の高いケビン・ハーターにマレー、ベンチから流れを変えるマリーク・モンクなど役者も揃っており、良好なケミストリーを奏でながら戦いを続けている。

 生え抜き司令塔のフォックスを中心にキングスは今後も勝利を重ね、17年ぶりのポストシーズンでも思う存分暴れ回ってほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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