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八村塁が屈辱の“ローテ落ち”となった理由をレイカーズのハムHCが説明「全員分のミニッツがない。今夜はルイがそうだった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.03.27

八村がローテーションから外れた理由をハムHCが明かした。(C)Getty Images

 現地時間3月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでシカゴ・ブルズと対戦するも、最大21点のビハインドを背負うなど終始劣勢を強いられ、108-118で敗北を喫した。

 この試合、八村塁はプレーできる状態でベンチ入りしたものの、出場機会は訪れなかった。NBAキャリア4年のなかで、コーチ判断でDNP(Did Not Play)となったのは今回を含めて3回。ただ、過去2回と今回では、大きく異なる部分があった。

 ワシントン・ウィザーズ時代にコーチ判断でDNPとなった2021年12月23日のニューヨーク・ニックス戦、26日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦は、どちらも"個人的な理由"での長期離脱からチームに合流したばかりで、実戦でプレーできるコンディションを取り戻している最中の、いわば"復帰準備のための欠場"だった。しかし今回は、プレーできる状態にあったにもかかわらず出番なし。つまり八村は、キャリア4年目にして初の"ローテーション落ち"を味わったのだ。

 この理由を、試合後の会見でレイカーズのダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)はこう明かした。
 
「全員分の十分なミニッツがないんだ。ロニー(ウォーカー四世)はここ数試合、そういった状況だった。うちにはいい選手がたくさんいて、彼らのせいではないが、誰かがローテーションから外れることになる。今夜はルイがそうだった」

 現在のレイカーズには、トロイ・ブラウンJr.やジャレッド・ヴァンダービルト、マリーク・ビーズリー、ウォーカー四世、ウェニエン・ガブリエルといった、八村とポジションが近いフォワード/スウィングマンタイプの選手がいる。ここ数試合は彼らとプレータイムをシェアしながら出場していたものの、直近5戦は平均5.2点にとどまり、徐々に出番が減りつつあった。

 そこに、右足の故障で離脱していたレブロン・ジェームズが、約1か月ぶりに待望の戦線復帰。チーム内での立場が危うくなりかけていたなかで、同じフォワードで、レイカーズの絶対的な大黒柱の"キング"が帰還したのだから、ローテーション落ちは致し方なかったのかもしれない。

 レギュラーシーズンも佳境を迎え、レイカーズの残り試合はわずか7戦。ここにきてローテーションから外れたのは状況的にかなり厳しく、この少ないゲーム数で挽回するのは相当に難しいと言わざるを得ないが、自身2年ぶりとなるプレーオフの舞台で活躍するためにも、残り7試合で何とか存在感を示したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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