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NBA

「口で言うほど簡単じゃない」レブロン復帰戦で敗れたレイカーズに元選手が忠告「周囲の人間にも調整が必要」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.03.28

レブロンは復帰戦で19得点をあげるも、レイカーズはブルズに完敗。戦力は揃いつつあるが、チームとして機能しなかった。(C)Getty Images

レブロンは復帰戦で19得点をあげるも、レイカーズはブルズに完敗。戦力は揃いつつあるが、チームとして機能しなかった。(C)Getty Images

 現地時間3月26日、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでシカゴ・ブルズと対戦し108-118で敗退。連勝は3でストップしたが、右足の故障で離脱していたレブロン・ジェームズが約1か月ぶりに復帰を果たした。

 絶対的エースの復帰は2年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームにとって大きなプラス材料だが、その影響を悪い意味で受けたのが八村塁だ。1月23日のレイカーズ加入後は全試合でコートに立ち続けていた25歳は、このブルズ戦で初めて出番なしに終わった。

 試合後にダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)は八村をローテーションから外した理由を「全員に十分なミニッツを与えられるわけではない。ここ数試合でロニー(ウォーカー四世)がそうだった。ウチにはいい選手が揃っている。彼らのせいではないが、誰かがローテーションから外れることになる。今夜はルイがそうだった」と説明した。

 そんななか、元NBA選手で現在はニューオリンズ・ペリカンズのTV解説と『SiriusXM NBA Radio』のアナリストを務めるアントニオ・ダニエルズが、同番組でレブロン復帰がチームに与える影響と、ラインナップに組み込む難しさについて言及した。
 
「1週間前に言ったんだけど、レブロン・ジェームズが戻ってくることで懸念されるのは、彼がレブロン・ジェームズであるということだ。彼は大きな影を落としている。レブロンが戻ってくることで、オースティン・リーブスはハンドラーの役割から開放される。ルイ・ハチムラは、昨日(ブルズ戦)の試合には出場しなかった。彼はベンチ(ローテーション)にすら入っていなかった。彼はチームのためにとても良いプレーをしている。

 レブロンの復帰は、状況を変えるんだ。ニューオリンズでレイカーズが対戦した時、ダービン・ハムとこのことを心配しているかと聞いたのを覚えている。今、このチームがどれだけ良いプレーをしていて、そこにレブロンが戻ってきた時に支障はないのか? 隙はないのか? とね。レブロンはロールプレーヤーではないから、口で言うほど簡単じゃない。レブロンがロールプレーヤーであれば、それはいいことだ。

 でもレブロンについて語る時、それはレブロンだけでなく、周囲の人間にも調整が必要であることを意味する。そして、その調整がどのようなものなのか、私たちは昨日見たんだ」

 今季のレイカーズはレブロンやアンソニー・デイビスという2大エースの故障離脱に加え、2月にはラッセル・ウエストブルックやパトリック・ベバリーなどを放出し、ディアンジェロ・ラッセル、マリーク・ビーズリー、ジャレッド・ヴァンダービルトらを加えるなど、選手の入れ替えも激しかった。

 レギュラーシーズンは残り7試合と“調整期間”は限られている。現在ウエスタン・カンファレンス9位(37勝38敗/勝率49.3%)のレイカーズは残り試合でチームとしてまとまり、プレーオフに勝ち進むことができるか注目される。

構成●ダンクシュート編集部
 
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