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「これ以上の相手はいない」ミッチェルがプレーオフで地元球団ニックスとの対戦を熱望「すごく面白いことになる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.02

ミッチェルはキャブズの一員として迎える初のプレーオフで、どんなパフォーマンスを見せるのか注目だ。(C)Getty Images

 現地時間4月1日、マイアミ・ヒートはホームでのダラス・マーベリックス戦、エースのジミー・バトラーが35得点、12アシストと爆発して129-122で勝利を収めた。

 この日ヒートが勝利したため、イースタン・カンファレンス5位ニューヨーク・ニックス(45勝33敗/勝率57.7%)の2年ぶりのプレーオフ決定は明日以降にお預けとなった。

 そのニックスが今年のプレーオフ1回戦で対決することが濃厚なのが、クリーブランド・キャバリアーズだ。6位のブルックリン・ネッツ(42勝35敗/勝率54.5%)と2.5ゲーム離れている上、すでにプレーオフ進出を決めている4位のキャブズ(48勝30敗/勝率61.5%)、3位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(51勝26敗/勝率66.2%)と3.5ゲーム、5位のニックスとは3.0ゲーム差のため、現在の順位でレギュラーシーズンを終える可能性が高い。

 ニックスは現在、平均25.1点、10.0リバウンド、4.1アシストを残すジュリアス・ランドルが左足首捻挫のため離脱しているが、3月31日のキャブズ戦ではジェイレン・ブランソンがキャリアハイの48得点に9アシストと見事なパフォーマンスを披露し、130-116で難敵を下した。

 そんななか、この試合で42得点を奪ったキャブズのドノバン・ミッチェルは、1日に米紙『New York Daily News』でニックスとの対戦を熱望していると口にした。
 
「一周回って元の状態に戻るってやつさ。これ以上の対戦相手はいないね。プレーオフでホームタウンのチーム相手にプレーしたくないヤツなんているかい?」

 ミッチェルは昨季までの5シーズンをユタ・ジャズでプレーし、毎年プレーオフに出場し現役4位、歴代でも7位となる平均28.3点を残してきた。

 ニューヨーク州エルムスフォード生まれのミッチェルにとってニックスは地元球団で、昨夏にはニックス入りも噂されるほどだった。

 キャブズは今季ニックスに1勝3敗と負け越してはいるものの、ミッチェル自身は4試合で平均31.8点、4.8リバウンド、7.5アシストにフィールドゴール成功率50.6%、3ポイント成功率46.8%と相性がいい。

「僕としては、これ以上ないことだと思っている。(ニックスは)幼い頃から観て育ってきたチームで、友人たちや家族の前でプレーオフの試合で対戦できるのは本当に特別なことだし、僕にとってはとても大切なんだ」。

「このチャレンジにワクワクしている。(ニックスとの対戦が)実現したら、すごく面白いことになるね」と意気込むミッチェル。ニックスとキャブズのシリーズは、1回戦の対戦カードとしてはイーストで最も注目すべきカードと言えそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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