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球宴後は勝率6割超えのレイカーズ。主砲レブロンは残り試合を「勝敗だけでなく、ケミストリー面も重要」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.04

開幕からリーグ下位に低迷していたレイカーズだが、オールスター後は13勝6敗と調子を上げ、現在ウエスト7位につけている。(C)Getty Images

 現地時間4月2日、ロサンゼルス・レイカーズは敵地トヨタ・センターでヒューストン・ロケッツを134-109で下して3連勝、ここ7戦で6勝目をマークした。

 この日は「ケガをする前の自分に戻っている気がする」と語っていたアンソニー・デイビスがゲームハイの40得点に9リバウンド、2ブロック、レブロン・ジェームズが18得点、10リバウンド、11アシストのトリプルダブル、八村塁が20得点、12リバウンド、3ブロック、オースティン・リーブスが18得点、8アシスト、マリーク・ビーズリーが13得点、ディアンジェロ・ラッセルが4アシストをあげた。

 レギュラーシーズン4試合を残した時点で、レイカーズはウエスタン・カンファレンス7位の40勝38敗(勝率51.3%)。8位のニューオリンズ・ペリカンズとはゲーム差なしの同率で、5位のロサンゼルス・クリッパーズ、6位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(41勝38敗/勝率51.9%)まで0.5ゲーム差と、あと一歩でプレーイン・トーナメントを回避してプレーオフへ出場できる位置にまで浮上してきた。

 シーズン中にロスターにメスを入れたチームは、本契約を締結している14人のうち、ラッセル、八村、ビーズリー、ジャレッド・ヴァンダービルトなど6選手が1月下旬以降に加入した選手たちが占めている。
 
 レイカーズは27勝32敗(勝率45.8%)でオールスターブレイクを迎えたが、球宴後はリーグ3位タイの13勝6敗(勝率68.4%)。失点110.9点はリーグ5位(球宴前は118.2点/26位)、ディフェンシブ・レーティング110.8は3位(同113.9/18位)と守備が改善され、レブロン、デイビス、ラッセルが先発した試合は6戦無敗と強さを発揮している。

 もっとも、大黒柱のレブロンは「俺たちはチャンピオンシップを競い合える位置まで自分たちを持っていきたいだけ。これが旅路であり、俺たちにはチャンピオンシップ獲得を熱望するほかの多くのチームほどのケミストリーが備わっていない。俺たちは先月くらいから築き上げているところなんだ」と話していた。

 そのため、レギュラーシーズン残り試合は「チームにとってものすごく重要だ。勝敗だけでなく、ケミストリーの面でもだ。先月から築き上げてきたことを構築し続けることが必要だ」と引き締めていた。

 開幕2勝10敗スタートから少しずつ戦力を整え、シーズン終盤についに借金返済に成功し、プレーオフを視界に捉えているレイカーズ。百戦錬磨のレブロン擁する彼らが完全体で大舞台に挑むことができれば、下位シードからの上位進出もありそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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