今季イースタン・カンファレンス2位の57勝25敗(勝率69.5%)をマークしたボストン・セルティックスは、リーグ全体でも2位の好成績を残しており、昨季ファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れた悔しさを晴らすべく、プレーオフへ臨む。
セルティックスは昨年のファーストラウンドで、ブルックリン・ネッツに対し4連勝で勝ち抜きを決めたが、今年はそう簡単にはいかないとチームOBは見ているようだ。
雪辱を狙うチームの1回戦の相手は、明日行なわれるイースト7位のマイアミ・ヒート、8位のアトランタ・ホークスによるプレーイン・トーナメントの結果次第。今季の両チームの対戦成績はヒートの3勝1敗、昨年のプレーオフでも4勝1敗でヒートが制しており、順当にいけばセルティックスの相手はヒートになるだろう。
1970年代後半から80年代中盤にセルティックスで8シーズンをプレーし、2度の優勝とファイナルMVP(81年)を経験したセドリック・マックスウェルは、ヒートをこのように評していた。
「エリック・スポールストラ(ヘッドコーチ)とジミー・バトラーは、私の心のなかで少しうずくんだ。彼らのプレーやどんなことをしてくるかと考え始めるとね。彼らはセルティックスと対戦時に、新たなレベルに達するんだ」
両チームは今季の直接対決で2勝2敗。すべてオールスター前の対決だったが、ヒートが勝利した2試合はいずれも4点差以内の決着で、競った展開を制している。
とはいえ、シーズン戦績が示すように、セルティックスは紛れもなく優勝候補の一角で、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンという両輪を中心に、アル・ホーフォードやマーカス・スマート、マルコム・ブログドンといった有能なサポーティングキャストが揃っている。
そのため、マックスウェルは「セルティックスの方が間違いなくいいチームで、おそらく5戦(4勝1敗)でマイアミを倒すことになると思う」と予想。だがヒートは警戒すべきチームだと指摘していた。
「バトラーの得点力、タイラー・ヒーローが絶好調になってアウトサイドから決め切ること。彼らには何人かスコアラーがいる。それにバム(アデバヨ)は今年も見事な仕事をこなしてきた」
今季のヒートはバトラーが平均22.9点、アデバヨが20.4点、ヒーローが20.1点と、3選手が平均20点以上をあげているが、平均109.5点はリーグワースト。チーム全体のフィールドゴール成功率46.0%はリーグ26位、3ポイント成功率34.4%は27位とオフェンス面に問題を抱えている。
対するセルティックスはオフェンシブ・レーティング(117.3)、ディフェンシブ・レーティング(110.6)でいずれもリーグ2位と、攻守両面でリーグ最高レベルにある。
「最終的に、セルティックスはマイアミよりも多くのピースが揃っている。だから彼らはこのシリーズで勝ち抜くべきなんだ」(マックスウェル)
ただ、レギュラーシーズンとプレーオフは別物。ポストシーズンではディフェンシブな展開となり、会場も独特の雰囲気に包まれるだけに、上位シードであろうとも油断は禁物だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
セルティックスは昨年のファーストラウンドで、ブルックリン・ネッツに対し4連勝で勝ち抜きを決めたが、今年はそう簡単にはいかないとチームOBは見ているようだ。
雪辱を狙うチームの1回戦の相手は、明日行なわれるイースト7位のマイアミ・ヒート、8位のアトランタ・ホークスによるプレーイン・トーナメントの結果次第。今季の両チームの対戦成績はヒートの3勝1敗、昨年のプレーオフでも4勝1敗でヒートが制しており、順当にいけばセルティックスの相手はヒートになるだろう。
1970年代後半から80年代中盤にセルティックスで8シーズンをプレーし、2度の優勝とファイナルMVP(81年)を経験したセドリック・マックスウェルは、ヒートをこのように評していた。
「エリック・スポールストラ(ヘッドコーチ)とジミー・バトラーは、私の心のなかで少しうずくんだ。彼らのプレーやどんなことをしてくるかと考え始めるとね。彼らはセルティックスと対戦時に、新たなレベルに達するんだ」
両チームは今季の直接対決で2勝2敗。すべてオールスター前の対決だったが、ヒートが勝利した2試合はいずれも4点差以内の決着で、競った展開を制している。
とはいえ、シーズン戦績が示すように、セルティックスは紛れもなく優勝候補の一角で、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンという両輪を中心に、アル・ホーフォードやマーカス・スマート、マルコム・ブログドンといった有能なサポーティングキャストが揃っている。
そのため、マックスウェルは「セルティックスの方が間違いなくいいチームで、おそらく5戦(4勝1敗)でマイアミを倒すことになると思う」と予想。だがヒートは警戒すべきチームだと指摘していた。
「バトラーの得点力、タイラー・ヒーローが絶好調になってアウトサイドから決め切ること。彼らには何人かスコアラーがいる。それにバム(アデバヨ)は今年も見事な仕事をこなしてきた」
今季のヒートはバトラーが平均22.9点、アデバヨが20.4点、ヒーローが20.1点と、3選手が平均20点以上をあげているが、平均109.5点はリーグワースト。チーム全体のフィールドゴール成功率46.0%はリーグ26位、3ポイント成功率34.4%は27位とオフェンス面に問題を抱えている。
対するセルティックスはオフェンシブ・レーティング(117.3)、ディフェンシブ・レーティング(110.6)でいずれもリーグ2位と、攻守両面でリーグ最高レベルにある。
「最終的に、セルティックスはマイアミよりも多くのピースが揃っている。だから彼らはこのシリーズで勝ち抜くべきなんだ」(マックスウェル)
ただ、レギュラーシーズンとプレーオフは別物。ポストシーズンではディフェンシブな展開となり、会場も独特の雰囲気に包まれるだけに、上位シードであろうとも油断は禁物だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
関連記事
- 「シード順は気にしていない」ヒートのバトラー、下位からの“下剋上”に躍起「勝つためならどんなことでもやる」<DUNKSHOOT>
- 渡邊雄太の“完璧ブロック→速攻”がNBA最終日のトップ10プレーに選出!15日開幕のプレーオフへ弾み<DUNKSHOOT>
- 今季最後の週間MVPにバックスのポーティス、クリッパーズのレナードが選出!|NBA第25週
- ウォリアーズとキングスの激突は「とんでもない雰囲気になる」とグリーン。激戦必至のプレーオフ1回戦の見どころをチェック<DUNKSHOOT>
- 開幕2勝10敗からシーズン勝ち越しを決めたレイカーズ。レブロンも驚き「なかなかすごいことだ」<DUNKSHOOT>