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「1980年代はバスケで最も偉大な年代」名手トーマスが高らかに主張!「NBAで1番影響力のあるチームはピストンズ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.04.11

レジェンドのトーマスは、「NBAで最もインパクトがあり、1番影響力のあるチームはピストンズ」と主張した。(C)Getty Images

レジェンドのトーマスは、「NBAで最もインパクトがあり、1番影響力のあるチームはピストンズ」と主張した。(C)Getty Images

 NBAの長い歴史において、リーグ2連覇以上はロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックス、デトロイト・ピストンズ、シカゴ・ブルズ、ヒューストン・ロケッツ、マイアミ・ヒート、ゴールデンステイト・ウォリアーズの7チームしか達成していない。

“バッドボーイズ”と恐れられたピストンズのリーダー格だった殿堂入り選手のアイザイア・トーマスは、自分たちは王朝こそ築けなかったが、歴代で一番影響力のあるチームだったと主張している。

 1980年代のピストンズは、司令塔のトーマスを中心に、ジョー・デュマース、ヴィニー・ジョンソン、デニス・ロッドマン、リック・マホーン、ビル・レインビアなど職人肌の選手が揃い、荒々しいプレースタイルとタフなフィジカルディフェンスを武器にリーグを席巻した。

“神様”マイケル・ジョーダンを封じ込めた守備は“ジョーダン・ルール”と言われ、1988年から3年連続プレーオフでブルズの行く手を阻み、89、90年にはレイカーズ、セルティックスの両名門に続く史上3チーム目の2連覇を達成した。

 1990年のファイナルMVP(シリーズ平均27.6点、5.2リバウンド、7.0アシスト、フィールドゴール成功率54.2%)にも輝いたトーマスは、元NBA選手のスティーブン・ジャクソンとマット・バーンズがホストを務める人気ポッドキャスト『All The Smoke』に出演した際、「我々(ピストンズ)は3連覇できなかったから、ダイナスティ(王朝)ではない」と切り出し、自らの見解を述べている。
 
「私の思う王朝は、支配力と(優勝)バナーの数だ。1980年はバスケットボールで最も偉大な年代だ。2チーム(レイカーズとピストンズ)だけが2連覇を果たしている。(ラリー・バードを擁する)偉大なセルティックスでさえ、この時代に2連覇はしていない。私の時代では、デトロイト・ピストンズは初めて3連覇の可能性があった。シカゴ・ブルズが我々の後に3連覇(1991~93年)を達成し、のちに再び3連覇(96~98年)と王朝を築いたんだ」

 トーマスは歴史のあるレイカーズやセルティックス、ブルズ、近年で優勝4回を記録しているウォリアーズを、王朝を築いたチームに挙げた一方、ピストンズを同じカテゴリーには入れなかった。しかし、「NBAで最もインパクトがあり、1番影響力のあるチームはデトロイト・ピストンズだ」と高らかに主張している。

「ピック&ロールのバスケットボール、レインビアのストレッチ5、サイズの小さなガード、ペリメーターからのシュート……。我々(ピストンズ)にはポストアップするプレーヤーがいなかった。従来であれば、我々はチャンピオンシップを勝ち獲ることはできないチームと見られてもおかしくない。ゲームに影響を与えたのは、私のような小さな選手だ。

 ステフ(ステフィン・カリー)はゴールデンステイトで優勝し、王朝を築き上げたが、彼のプレースタイルは私とは異なる。私は得点とアシスト、ステフは得点だ。インパクトが違う。ゴールデンステイトは間違いなく王朝だが、1番影響力のあるチームはデトロイト・ピストンズだ」

 トーマスは、ピストンズがリーグ2連覇を果たしながら過小評価されがちな背景を意識してか、王者としてのプライドを覗かせていた。

構成●ダンクシュート編集部
 
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