ロサンゼルス・クリッパーズは、現地時間4月17日に行なわれたプレーオフファーストラウンド第1戦で、フェニックス・サンズに115-110で勝利を収め、シリーズ成績を1勝0敗とした。
クリッパーズはエースのカワイ・レナードが38得点、エリック・ゴードンが19得点、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンド、ベンチからはノーマン・パウエルが14得点、テレンス・マンが10得点、メイソン・プラムリーが11リバウンドをマーク。
しかし、このゲームの終盤で最もインパクトを放ったのは、ラッセル・ウエストブルックだった。34歳の司令塔は残り1分を切ってフリースロー2本、そしてディフェンスでは相手エースのデビン・ブッカーのショットをブロックするビッグプレーを披露しチームを勝利に導いた。
最終的にウエストブルックは9得点、11リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックをマーク。ただ、フィールドゴール成功率15.8%(3/19)、3ポイント成功率16.7%(1/6)とシュートタッチに苦しんだ。
そんななか、クリッパーズのタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は試合中にウエストブルックと交わした会話を明かしていた。
「試合の途中で彼には話したんだ。第2か第3クォーターのどっちだったかはわからない、たぶん第2クォーターかな。君の得点力はそれほど重要じゃないとね。『だからショットを落としてもイライラするな。いいショットを打つんだ。正しいショットを打つように。でも君は得点よりたくさんのことを持ち込める。だから君のゲームに影響を与えるようなことはしないように』と言ったんだ。
それにディフェンス面ではKD(ケビン・デュラント)に対して見事だった。フィジカル面が素晴らしかったと思う。彼は試合終盤にいくつかオフェンシブ・リバウンドを獲得してボールをキープし、ポゼッションを増やしてくれた。そして最後はブック(ブッカー)を止めてくれた」
ルーHCが話したように、ウエストブルックはオクラホマシティ・サンダー時代のチームメイトだったデュラントともマッチアップ。シュートを打ち切る前に横から近づいてブロックしたり、背後からスティールするなど奮戦し、フィールドゴールを3本ともミスさせた。
クリッパーズはレギュラーシーズンで平均23.8点、6.1リバウンド、5.1アシスト、1.5スティールを残した攻守兼備の万能戦士ポール・ジョージを右ヒザの捻挫で欠いているだけに、ウエストブルックがサポート役に回って貢献していることは非常に大きい。
「ショットを決めようと落とそうと、がっかりしないでほしい。だって君はただショットを決めるよりもずっと多くのものを持ち込んでいるんだから。今夜の彼は驚異的だったと思うよ」
指揮官がそう称えていたように、ウエストブルックはクリッパーズでショットが不調であっても、全力でプレーし、チームメイトたちをうまく巻き込んで激しさをもたらしている。
18日の第2戦でも、ウエストブルックには攻守両面でアグレッシブなプレーを続けてほしい限りだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
クリッパーズはエースのカワイ・レナードが38得点、エリック・ゴードンが19得点、イビツァ・ズバッツが12得点、15リバウンド、ベンチからはノーマン・パウエルが14得点、テレンス・マンが10得点、メイソン・プラムリーが11リバウンドをマーク。
しかし、このゲームの終盤で最もインパクトを放ったのは、ラッセル・ウエストブルックだった。34歳の司令塔は残り1分を切ってフリースロー2本、そしてディフェンスでは相手エースのデビン・ブッカーのショットをブロックするビッグプレーを披露しチームを勝利に導いた。
最終的にウエストブルックは9得点、11リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロックをマーク。ただ、フィールドゴール成功率15.8%(3/19)、3ポイント成功率16.7%(1/6)とシュートタッチに苦しんだ。
そんななか、クリッパーズのタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は試合中にウエストブルックと交わした会話を明かしていた。
「試合の途中で彼には話したんだ。第2か第3クォーターのどっちだったかはわからない、たぶん第2クォーターかな。君の得点力はそれほど重要じゃないとね。『だからショットを落としてもイライラするな。いいショットを打つんだ。正しいショットを打つように。でも君は得点よりたくさんのことを持ち込める。だから君のゲームに影響を与えるようなことはしないように』と言ったんだ。
それにディフェンス面ではKD(ケビン・デュラント)に対して見事だった。フィジカル面が素晴らしかったと思う。彼は試合終盤にいくつかオフェンシブ・リバウンドを獲得してボールをキープし、ポゼッションを増やしてくれた。そして最後はブック(ブッカー)を止めてくれた」
ルーHCが話したように、ウエストブルックはオクラホマシティ・サンダー時代のチームメイトだったデュラントともマッチアップ。シュートを打ち切る前に横から近づいてブロックしたり、背後からスティールするなど奮戦し、フィールドゴールを3本ともミスさせた。
クリッパーズはレギュラーシーズンで平均23.8点、6.1リバウンド、5.1アシスト、1.5スティールを残した攻守兼備の万能戦士ポール・ジョージを右ヒザの捻挫で欠いているだけに、ウエストブルックがサポート役に回って貢献していることは非常に大きい。
「ショットを決めようと落とそうと、がっかりしないでほしい。だって君はただショットを決めるよりもずっと多くのものを持ち込んでいるんだから。今夜の彼は驚異的だったと思うよ」
指揮官がそう称えていたように、ウエストブルックはクリッパーズでショットが不調であっても、全力でプレーし、チームメイトたちをうまく巻き込んで激しさをもたらしている。
18日の第2戦でも、ウエストブルックには攻守両面でアグレッシブなプレーを続けてほしい限りだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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