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NBA

八村塁の“プレーオフ連続20得点”はどれほどの偉業だったのか? レイカーズの歴代達成者で振り返る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.04.22

シリーズ最初の2試合でレブロンと並ぶ平均24.5点を叩き出す八村。ベンチ選手として歴史的なパフォーマンスを見せている。(C)Getty Images

シリーズ最初の2試合でレブロンと並ぶ平均24.5点を叩き出す八村。ベンチ選手として歴史的なパフォーマンスを見せている。(C)Getty Images

 自身2年ぶり、名門ロサンゼルス・レイカーズの一員としては初のプレーオフを戦う八村塁のセンセーショナルな活躍は、現地アメリカでも大きな話題を呼んでいる。

 第2シードのメンフィス・グリズリーズと相まみえたファーストラウンド。八村は現地4月16日の第1戦で、チーム最多の29得点と大爆発。レギュラーシーズンから引き続きベンチ起用のなか、フィールドゴール成功率78.6%(11/14)、3ポイント成功率83.3%(5/6)の大当たりで、敵地で初戦をとる立役者となった。

 この日の得点は名門レイカーズのプレーオフ史において、ベンチプレーヤーとして最多タイの大記録。シックスマンとして1988年の優勝に貢献し、現ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンの父としても知られるマイカル・トンプソンの記録に肩を並べた。

 八村は続く第2戦でも再び途中出場ながら、レブロン・ジェームズに次ぐ20得点を奪取。NBA歴代最多タイの優勝17回、同最多のプレーオフ出場63回を誇る名門においても、2戦連続で20点以上をマークしたベンチプレーヤーは1996年のマジック・ジョンソン以来6人目と、まさに歴史的パフォーマンスを披露した。

■レイカーズのベンチ選手におけるプレーオフ得点記録

1位八村塁/29点(2023年1回戦第1戦)
1位マイカル・トンプソン/29点(1988年1回戦第2戦)
3位マジック・ジョンソン/26点(1996年1回戦第2戦)
3位バイロン・スコット/26点(1984年カンファレンス決勝第3戦)
3位ボブ・マッカドゥー/26点(1982年カンファレンス決勝第4戦)
ほか2名
 
■プレーオフで20点以上を記録したレイカーズのベンチ選手
※1996年以降を掲載

マジック・ジョンソン/20点(1996年1回戦第1戦)
マジック・ジョンソン/26点(1996年1回戦第2戦)
コビー・ブライアント/22点(1997年1回戦第3戦)
バイロン・スコット/24点(1997年カンファレンス準決勝第2戦)
コビー・ブライアント/22点(1998年1回戦第4戦)
ニック・ヴァン・エクセル/22点(1998年カンファレンス準決勝第3戦)
サーシャ・ブヤチッチ/20点(2008年ファイナル第3戦)
ラマー・オドム/21点(2009年1回戦第3戦)
ラマー・オドム/20点(2009年カンファレンス決勝第6戦)
ラジョン・ロンド/21点(2020年カンファレンス準決勝第3戦)
八村塁/29点(2023年1回戦第1戦)
八村塁/20点(2023年1回戦第2戦)

 レギュラーシーズンよりも守備の強度が上がるプレーオフでは、一般的に各チームとも平均得点が下がり、1点の重みは桁違いに増す。そのなかで、途中出場から確実にゴールを奪う“シックスマン”の存在は、時に先発メンバー以上に重要となる。

 上記に記した歴代の20点以上達成者を見てみても、5年ぶりの現役復帰&現役最終年だったマジックや、プロ入り直後のコビーら名だたるレジェンドばかり。特に2000年以降はブヤチッチ、オドム、ロンドの3人しか成し得ていない記録を、初戦から2試合連続で達成してみせたのだから、八村への期待が高まるのは当然だろう。

 ちなみに、八村はワシントン・ウィザーズ時代の2021年(当時は先発)にも1回戦の第4戦で20得点、第5戦で21得点をあげており、これで個人としてはプレーオフ4試合連続で20点ゲームを継続中。通算7試合で平均17.6点、フィールドゴール成功率64.4%、3ポイント成功率64.0%と“プレーオフ男”と呼ぶべき活躍を見せている。

 1勝1敗で敵地での戦いを終えたレイカーズは、22日(日本時間23日11:00)から本拠地クリプトドットコム・アリーナに舞台を移して第3、4戦を行なう。ホームの大声援を背に、日本の至宝が再び躍動する姿を期待したい。

構成●ダンクシュート編集部
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