大黒柱のカワイ・レナードが右ヒザの捻挫で離脱し、フェニックス・サンズとのプレーオフ1回戦で1勝3敗と劣勢に立たされているロサンゼルス・クリッパーズ。“ガラスのエース”ぶりが続くレナードに対し、名物コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏が厳しい言葉を突きつけている。
レナードと言えば、現代NBAを代表する2ウェイプレーヤーなのは誰もが認めるところ。サンアントニオ・スパーズとトロント・ラプターズの2球団でリーグ優勝を経験し、史上初となる東西両カンファレンスでファイナルMVPを受賞。オールNBA1stチームとオールディフェンシブ1stチームに各3回、最優秀守備選手賞2回、オールスター出場5回、NBA75周年記念チーム選出と、輝かしい実績を誇る。
一方で、2017-18シーズンは右大腿四頭筋の腱障害と左肩の腱板断裂で計73試合を欠場、クリッパーズ加入3年目の昨季は右ヒザの前十字靭帯の手術を受けた影響で全休を余儀なくされた。全82試合に出場したシーズンは一度もなく、連戦などで意図的に休養を取る「ロード・マネジメント」の代表格的な存在となっている。
現在行なわれているプレーオフでも、第1戦で38得点、第2戦で31得点と活躍したあと、右ヒザの捻挫で第3戦、4戦を欠場。チームもその間に連敗を喫し、敗退の危機に直面している。名物コメンテーターのスミス氏は、米スポーツ専門局『ESPN』の冠番組『First Take』で、「カワイ・レナードは、今まで見たなかで最悪のスーパースターの1人としてリストに載るべきだ」と一刀両断した。
「バスケットボールを知っている人なら、私が技術に関して話しているわけではないのは分かるだろう。彼が一流なのはみんな知っているし、才能の面でスーパースターなのは理解している。ポストシーズンでは、レギュラーシーズンよりもいいパフォーマンスをするもので、彼はそういう男だ」とレナードの実力を認めたうえで、次のように批判。
「しかし、信頼できないスーパースターは、シーズンを通してロード・マネジメントし、その見返りを受け取っている。ケガは仕方のないもので、偽りじゃないのは分かっている。ただ、私は純粋にタロン・ルー(ヘッドコーチ)が気の毒だ。彼が悲しそうな顔や憂鬱そうにしているたびに、『カワイ・レナードに頼れると分かっていれば、あんな顔をするはずがない』と思う」
これだけでも十分に痛烈だが、同氏は『ESPN』の別番組『NBA Countdown』でも「レナードは引退すべきだと思う。彼のケガにはもううんざりしている。ケガの真偽を疑っているわけではないが、レナードとポール・ジョージが一緒にプレーした試合は全体の22%しかない。私はLAの街の声を代弁しているだけ。多くの人が感じていることだ」と、衝撃の“引退提言”までしている。
引退は極端すぎるとしても、プロはコートに立ってなんぼで、結果がすべての世界であることもまた事実。現在31歳のレナードは、ベテランの域に入っていく今後、どのようなキャリアを送るのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
レナードと言えば、現代NBAを代表する2ウェイプレーヤーなのは誰もが認めるところ。サンアントニオ・スパーズとトロント・ラプターズの2球団でリーグ優勝を経験し、史上初となる東西両カンファレンスでファイナルMVPを受賞。オールNBA1stチームとオールディフェンシブ1stチームに各3回、最優秀守備選手賞2回、オールスター出場5回、NBA75周年記念チーム選出と、輝かしい実績を誇る。
一方で、2017-18シーズンは右大腿四頭筋の腱障害と左肩の腱板断裂で計73試合を欠場、クリッパーズ加入3年目の昨季は右ヒザの前十字靭帯の手術を受けた影響で全休を余儀なくされた。全82試合に出場したシーズンは一度もなく、連戦などで意図的に休養を取る「ロード・マネジメント」の代表格的な存在となっている。
現在行なわれているプレーオフでも、第1戦で38得点、第2戦で31得点と活躍したあと、右ヒザの捻挫で第3戦、4戦を欠場。チームもその間に連敗を喫し、敗退の危機に直面している。名物コメンテーターのスミス氏は、米スポーツ専門局『ESPN』の冠番組『First Take』で、「カワイ・レナードは、今まで見たなかで最悪のスーパースターの1人としてリストに載るべきだ」と一刀両断した。
「バスケットボールを知っている人なら、私が技術に関して話しているわけではないのは分かるだろう。彼が一流なのはみんな知っているし、才能の面でスーパースターなのは理解している。ポストシーズンでは、レギュラーシーズンよりもいいパフォーマンスをするもので、彼はそういう男だ」とレナードの実力を認めたうえで、次のように批判。
「しかし、信頼できないスーパースターは、シーズンを通してロード・マネジメントし、その見返りを受け取っている。ケガは仕方のないもので、偽りじゃないのは分かっている。ただ、私は純粋にタロン・ルー(ヘッドコーチ)が気の毒だ。彼が悲しそうな顔や憂鬱そうにしているたびに、『カワイ・レナードに頼れると分かっていれば、あんな顔をするはずがない』と思う」
これだけでも十分に痛烈だが、同氏は『ESPN』の別番組『NBA Countdown』でも「レナードは引退すべきだと思う。彼のケガにはもううんざりしている。ケガの真偽を疑っているわけではないが、レナードとポール・ジョージが一緒にプレーした試合は全体の22%しかない。私はLAの街の声を代弁しているだけ。多くの人が感じていることだ」と、衝撃の“引退提言”までしている。
引退は極端すぎるとしても、プロはコートに立ってなんぼで、結果がすべての世界であることもまた事実。現在31歳のレナードは、ベテランの域に入っていく今後、どのようなキャリアを送るのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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